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れん-が [1] 【連歌】🔗⭐🔉
れん-が [1] 【連歌】
古典詩歌の一体。短歌の上下句を分けて二人で問答唱和することに始まり,万葉集に大伴家持と尼との唱和の例がある。平安時代に入って歌人の余技として即興的・遊戯的に行われ,長短二句の短連歌が多かったが,やがて第三句以後を連ねる鎖連歌(長連歌)の形式を生み,鎌倉時代に盛行した。次第に,規則としての式目(シキモク)もでき,和歌的な有心(ウシン)連歌が発達,これに対して諧謔(カイギヤク)性の強い無心(ムシン)連歌も行われたが,南北朝時代に准勅撰の「菟玖波集」が生まれたことによって有心連歌(純正連歌)が芸術詩として確立。さらに,心敬・一条兼良(カネラ)・宗祇らにより幽玄・有心の理念がおしすすめられ,室町時代に大成したが,江戸時代に入って衰退した。室町時代の末には俳諧連歌が盛んになり,江戸時代の俳諧の基を成した。独吟もあるが,原則として「座の文芸」である点に特色がある。つらねうた。つづけうた。
大辞林 ページ 156963 での【連歌】単語。