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を-や (連語)🔗⭐🔉
を-や (連語)
□一□〔間投助詞「を」に間投助詞「や」の付いたもの〕
(1)詠嘆の意を表す。「相思はぬ人―もとな白たへの袖ひつまでに音のみし泣かも/万葉 614」「後やすくのどけき所だに強くは,うはべの情はおのづからもてつけつべきわざ―/源氏(帚木)」
(2)(「いはんや…をや」の形で用いられて)反語の意を表す文に詠嘆の意を添える。まして…においてはなおさらである。まして…は言うまでもない。「釈種は善法を修行して一の虫をだに殺さず,いかにいはんや人―/今昔 2」「善人なをもちて往生をとぐ,いはんや悪人―/歎異抄」
□二□〔格助詞「を」に係助詞「や」の付いたもの〕
「を」は,その上の語句を対象として取り上げて下の用言に結び付け,それに対する疑問の気持ちを「や」によって表す。「をみなへしおほかるのべにやどりせばあやなくあだの名―たちなむ/古今(秋上)」「隔てなきとはかかる―言ふらむ/源氏(総角)」
〔□一□(2)は漢文訓読文から出た言い方〕
大辞林 ページ 157292 での【連語】単語。