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あ【彼】🔗⭐🔉
あ 【彼】 (代)
遠称の指示代名詞。あれ。「―はと見る淡路の島のあはれさへ/源氏(明石)」
あれ【彼】🔗⭐🔉
あれ [0] 【彼】 (代)
(1)遠称の指示代名詞。(ア)事物や人を指し示す。「―はだれだろう」「―が駅へ行く道です」(イ)時や事柄を指し示す。「―からずっと立ち通しだ」「―は三年前のことだ」「―くらい何でもない」(ウ)場所を指し示す。「―に見え候,粟津の松原と申す/平家 9」
(2)三人称。同等以下の人を親しみをこめて指し示す。「―には苦労ばかりかけた」「―は達者で暮らしているかな」
(3)〔中世語〕
中称の指示代名詞。事物や人・場所を指し示す。それ。その人。そこ。「誰そ,―きけ/平家 3」
か【彼】🔗⭐🔉
か [1] 【彼】 (代)
(1)不定称の指示代名詞。「なに」と対応して用いて,物事を漠然とさし示す。「なにや―やと物いりが多い」「なんとも―とも申し訳ないことでございます」
(2)遠称の指示代名詞。話し手や聞き手からともに離れた物や人をさし示す。かれ。あれ。「思へども人目つつみの高ければ―はと見ながらえこそ渡らね/古今(恋三)」「―の木の道の匠(タクミ)の造れるうつくしき器物も古代の姿こそをかしと見ゆれ/徒然 22」
か-の【彼】🔗⭐🔉
か-の [1] 【彼】
■一■ (連体)
〔■三■の一語化したもの〕
それまでの話とは関係ないが,話し手・聞き手ともに知っている事物をさす語。あの。周知の。「―芭蕉翁の名句」「―有名な」
■二■ (代)
〔■三■から転じた語。近世語〕
あからさまに言いにくい物や人をさす語。
(1)遠称の指示代名詞。あれ。例のもの。例のこと。「脇差をもどせば茶屋は―を出し/柳多留(初)」
(2)三人称の人代名詞。あの人。例の人。「―がよろしくと言つたよ/滑稽本・浮世風呂 3」
■三■ (連語)
〔代名詞「か」に格助詞「の」の付いたもの〕
(1)あの。「―児ろと寝ずやなりなむ/万葉 3565」
(2)その。「この名しかるべからずとて,―木を切られにけり/徒然 45」
かれ【彼】🔗⭐🔉
かれ [1] 【彼】
■一■ (代)
(1)三人称。(ア)話し手・聞き手以外の男性をさし示す。あの男。
⇔彼女
「―のことは心配いらない」
〔(ア)は明治以降,英語の he などの訳語として生じたものであるが,日本語では同輩以下のものをさすのが普通〕
(イ)話し手・聞き手以外の人をさし示す。あの人。明治期まで,男にも女にも用いた。「誰そ―と問はば答へむ/万葉 2545」
(2)二人称。聞き手をさしていう語。お前。「『―は何人ぞ』と問はせ給ひければ,『此の家の主に候ふ翁なり』と申しければ/今昔 27」
(3)遠称の指示代名詞。話し手からも聞き手からも離れた事物をさし示す。あれ。「我(ア)が思(モ)ふ君がみ舟かも―/万葉 4045」
■二■ (名)
〔■一■(1)(ア) から転じた語〕
愛人の男性。かれし。
⇔彼女
「―からの電話で,娘がいそいそと出かけて行った」
大辞林に「彼」で完全一致するの検索結果 1-6。