あぶら-ぜみ [3] 【油蝉】 セミの一種。頭からはねの先まで約6センチメートル。はねは全体に茶色。夏，樹上でジージーと鳴く。日本各地に普通にみられる。[季]夏。

あぶら-だま [3][0] 【油玉・油球】 玉のようになって水の上に浮いている油。

あぶら-ちゃせん [4] 【油茶筅】 歌舞伎の鬘(カツラ)の一種。梳(ス)き油で固め光沢を出した茶筅髪。

あぶら-チャン [3] 【油―】 クスノキ科の落葉小高木。山地に自生。葉は卵形で，互生する。早春，葉に先立って淡黄色の小花がかたまってつく。球形の果実から油をとり，材は薪とする。ムラダチ。ズサ。 →チャン（瀝青）

あぶら-つき 【油坏】 「油皿(アブラザラ)」に同じ。

あぶら-づけ [0] 【油漬(け)】 軽く塩漬けした魚肉を，オリーブ油などに漬けた食品。

あぶら-つち [3] 【油土】 ⇒ゆど（油土）

あぶら-つのざめ [4] 【油角鮫】 ツノザメ目の海魚。全長1.5メートル内外。体は細長く，頭部は縦扁し，口先がとがる。背面は青灰色で幼魚には白点が散在する。第一背びれと第二背びれの前端に強いとげがある。卵胎生。練り製品の材料とし，肝臓から肝油をとる。日本海と本州中部以北の太平洋に分布。アブラザメ。

あぶら-つぼ [3] 【油壺】 （１）（髪油などの）油を入れておく壺。 （２）機械の一定の位置に備えつけてある給油用の油の容器。オイル-カップ。 （３）地名（別項参照）。

あぶら-で [0] 【油手・脂手】 脂肪分の分泌が多く，てのひらがあぶらぎっている手。

あぶら-でり [0] 【油照り】 薄曇りで風がなく，じりじりと蒸し暑い夏の天候。[季]夏。

あぶら-といし [4] 【油砥石】 水の代わりに油でとぐ，きめの細かい砥石。刃物とぎの仕上げに用いる。あぶらと。オイル-ストーン。