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あべ 【阿倍・安倍】🔗🔉

あべ 【阿倍・安倍】 姓氏の一。 (1)〔上代には「あへ」〕 孝元天皇の皇子大彦命の子孫との伝承をもつ古代の名族。陰陽師(オンヨウジ)として高名な平安中期の安倍晴明の子孫は,天文道の家として陰陽家を形成,のちに土御門(ツチミカド)家を称した。 (2)平安時代の陸奥(ムツ)の地方豪族。安倍頼時など。

あべ-の-くらはしまろ 【阿倍倉梯麻呂】🔗🔉

あべ-の-くらはしまろ 【阿倍倉梯麻呂】 (?-649) 古代の中央豪族。内麻呂ともいう。645年左大臣に任命され,大化改新政府の主導的地位にあった。娘の小足媛(オタラシヒメ)は有間皇子の生母。

あべ-の-さだとう ―サダタフ 【安倍貞任】🔗🔉

あべ-の-さだとう ―サダタフ 【安倍貞任】 (1019?-1062) 平安後期の陸奥(ムツ)の豪族。頼時の子。前九年の役で弟宗任(ムネトウ)とともに源頼義・義家らと戦う。厨川柵(クリヤガワノサク)で敗死。通称,厨川二郎。軍記物・歌舞伎などに脚色される。

あべ-の-せいめい 【安倍晴明】🔗🔉

あべ-の-せいめい 【安倍晴明】 (921-1005) 平安中期の陰陽家(オンヨウケ)。識神(シキシン)を用いてよく異変を予知したといわれ,伝説が多い。土御門(ツチミカド)家の祖。著「金烏玉兎集」など。

あべ-の-なかまろ 【阿倍仲麻呂】🔗🔉

あべ-の-なかまろ 【阿倍仲麻呂】 (698-770) 奈良時代の文人・遣唐留学生。中国名,朝衡。717年,渡唐。玄宗に寵遇され,李白・王維らと交友があった。海難のために帰国が果たせず,在唐五十余年,同地に没す。「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも」の歌で有名。

あべ-の-ひらぶ 【阿倍比羅夫】🔗🔉

あべ-の-ひらぶ 【阿倍比羅夫】 古代の水軍の将。蝦夷(エゾ)・粛慎(ミシハセ)を討ち,大化改新後の蝦夷経営に従事。白村江(ハクスキノエ)の戦いに出陣したが大敗。生没年未詳。

大辞林 ページ 138238