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――にな・す🔗🔉

――にな・す (1)役に立たないようにする。むだにしてしまう。「この心を,―・しつるは,仏はあはれと思しなん/狭衣 3」 (2)死なせる。「夏虫の身を―・す事も/古今(恋一)」

――にな・る🔗🔉

――にな・る (1)期待したとおりにならずに終わる。無駄になる。「思ひてし思ひは今は―・りぬべらなり/古今(雑下)」 (2)「死ぬ」の婉曲(エンキヨク)な言い方。「空しく成りなば,親も―・り給ひなん/宇津保(俊蔭)」

いたずら-いね イタヅラ― 【徒稲】🔗🔉

いたずら-いね イタヅラ― 【徒稲】 実のならない稲。和歌で多く「徒寝(イタズライネ)」にかける。「―をなににつままし/後撰(恋四)」

いたずら-いね イタヅラ― 【徒寝】🔗🔉

いたずら-いね イタヅラ― 【徒寝】 「いたずらね(徒寝)」に同じ。 →徒稲(イタズライネ)

いたずら-ごと イタヅラ― 【徒事】🔗🔉

いたずら-ごと イタヅラ― 【徒事】 (1)無益なこと。役に立たないこと。「つれづれと―を書きつめて/千載(雑下)」 (2)みだらなこと。うわついたこと。「―の心から,御恩の深いおとつさんを,都に残してこのつとめ/人情本・娘節用」

いたずら-に イタヅラ― [0] 【徒らに】 (副)🔗🔉

いたずら-に イタヅラ― [0] 【徒らに】 (副) 〔形容動詞「いたずら」の連用形から〕 無駄に。むなしく。「―会議を混乱させる」「―時間が過ぎる」

いたずら-ね イタヅラ― 【徒寝】🔗🔉

いたずら-ね イタヅラ― 【徒寝】 待っている人の訪れて来ない,寂しいひとり寝。いたずらぶし。あだぶし。いたずらいね。「人待ちて泣きつつ明かす夜な夜なは―にもなりぬべきかな/伊勢集」

いたずら-ばな イタヅラ― 【徒花】🔗🔉

いたずら-ばな イタヅラ― 【徒花】 咲いても実のならない花。あだばな。むだばな。「恋の花や,―やうちや匂ひわたつた/浄瑠璃・平家女護島」

大辞林 ページ 138749