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いのち [1] 【命】🔗🔉

いのち [1] 【命】 (1)生物を生かしていく根源的な力。生命。「―の恩人」「―を捧げる」 (2)生涯。一生。「短い―を終えた」 (3)寿命。「―の限り」「―を長らえる」 (4)一番大事なもの。ただ一つのよりどころ。「―とたのむ」「画家にとって絵筆は―だ」 (5)近世,主に遊里で,相思の男女が互いの名前の下に添えて,「吉さま命」などと二の腕に入れ墨をした文字。心変わりのないことを誓うもの。

――あっての物種(モノダネ)🔗🔉

――あっての物種(モノダネ) 何事も生きていればこそできる。死んでは何にもならないということ。命が物種。

――生・く🔗🔉

――生・く (1)生き長らえる。「とく逃げのきて―・きよ/宇治拾遺 2」 (2)危ういところを助かる。命をとりとめる。「からき―・きたれど,腰斬り損ぜられて/徒然 87」

――から二番目🔗🔉

――から二番目 命の次に大切なもの。非常に大切にしているものをいう。

――死・ぬ🔗🔉

――死・ぬ 命が絶える。死ぬ。「ぬばたまの甲斐の黒駒,鞍着せば―・なまし,甲斐の黒駒/日本書紀(雄略)」

――過・ぐ🔗🔉

――過・ぐ 死ぬ。「犬じもの道に臥してや―・ぎなむ/万葉 886」

――つれな・し🔗🔉

――つれな・し (1)命に別状ない。 (2)死ぬに死ねない。「惜しからぬ―・く長らへば/新千載(雑)」

――長ければ辱(ハジ)多し🔗🔉

――長ければ辱(ハジ)多し 〔荘子(天地)〕 長生きをすると,それだけ恥をさらすことが多い。

――なりけり🔗🔉

――なりけり 生きていたからこそだ,の意。「春ごとに花のさかりはありなめどあひみむ事は―/古今(春下)」

――にか・える🔗🔉

――にか・える 生命と引き換えにする。あるものを大事に守る気持ちをいう。「―・えても守る」

――に懸けて🔗🔉

――に懸けて 生命を捨てる覚悟で。

――は義に縁(ヨ)りて軽し🔗🔉

――は義に縁(ヨ)りて軽し 〔後漢書(朱穆伝)〕 命は貴重なものだが,義のためには捨てても惜しくない。

――は鴻毛(コウモウ)より軽し🔗🔉

――は鴻毛(コウモウ)より軽し 〔司馬遷「報任安書」より。「鴻毛」はおおとりの羽毛で,きわめて軽いもののたとえ〕 (国家や君主のために)命を捨てることは少しも惜しくない。

大辞林 ページ 138971