おうぎ-うり アフギ― [3] 【扇売り】 （１）江戸時代，扇の地紙を売り歩いた商人。客の扇に合わせて地紙を折って売った。扇地紙売り。 （２）元旦に年玉用の扇を売り歩いた商人。

おうぎ-おとし アフギ― [4] 【扇落(と)し】 （１）能の演技の型。扇を落としてそれを拾う所作。 （２）投扇興(トウセンキヨウ)の別名。

おうぎ-おり アフギヲリ 【扇折り】 扇を作ること。また，その職人。

おうぎ-がい アフギガヒ [3] 【扇貝】 〔貝殻が扇状であることから〕 シャコガイ・ホタテガイの別名。

おうぎ-がき アフギ― [3] 【扇垣】 ⇒車垣(クルマガキ)

おうぎ-かけ アフギ― [3] 【扇掛(け)・扇懸(け)】 書画などを書いた扇を開いて飾るための道具。扇架(センカ)。

おうぎ-がた アフギ― [0] 【扇形】 （１）扇を開いた形。せんけい。おうぎなり。 （２）〔数〕 円弧の両端を通る二つの半径と，その弧で囲まれた図形。せんけい。

おうぎ-がみ アフギ― [3] 【扇紙】 扇に張る紙。扇の地紙(ジガミ)。

おうぎ-きり アフギ― [0] 【扇切り】 扇を刀の柄頭(ツカガシラ)に立てて，刀を早く抜いて，扇が地に落ちないうちに切る技。また，投げつけられた扇を指で払い落とす技。

おうぎ-ぐるま アフギ― [4] 【扇車】 （１）扇紋の一。開いた扇三本を要(カナメ)を中心に円形に並べたもの。 （２）開いた扇三本を組んで円形にした飾り物。上棟式などに用いる。

おうぎ-ずもう アフギズマフ 【扇相撲・扇角力】 「扇引き{（２）}」に同じ。「―や拳角力。是皆角力の旧流にして/歌舞伎・名歌徳」

おうぎ-だるき アフギ― [4] 【扇垂木】 垂木の配置方法の一。垂木を放射状に配置したもの。禅宗寺院建築にみられる。

おうぎ-づくし アフギ― [4] 【扇尽(く)し】 屏風(ビヨウブ)などに多数の扇の形を描き，その一つ一つにいろいろな絵を描くこと。