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おなり-きり 【御成切】🔗⭐🔉
おなり-きり 【御成切】
碁石ほどの大きさにまるめ,平たく作った亥(イ)の子餅。将軍家から臣下に与えられた。おなれぎり。おまいりきり。「本朝にも十月の亥の子なんどを―と言ひて/四河入海 6」
おなり-にわ ―ニハ 【御成庭】🔗⭐🔉
おなり-にわ ―ニハ 【御成庭】
中に垣など設けない庭。怪しい者などが隠れ忍ぶことができないようにするためで,宮家・摂家などが出入りする家で採用した。
おなり-みち [3] 【御成道】🔗⭐🔉
おなり-みち [3] 【御成道】
宮家・摂家・将軍などが通る道。日光御成街道など。御成筋。
おなり-もん [3] 【御成門】🔗⭐🔉
おなり-もん [3] 【御成門】
大名の屋敷や寺院などで,宮家・摂家・将軍などを迎えるときに用いる門。おなりごもん。
おなり-がみ 【おなり神】🔗⭐🔉
おなり-がみ 【おなり神】
沖縄などの南西諸島で,姉妹に兄弟を守護する霊力があるとする信仰。また,その姉妹の霊。男子が航海などに出る場合,その姉妹の手織りの手拭いや毛髪などを護符として身につけていく風習がある。
〔オナリは姉妹の意で,エケリ(兄弟)に対する語〕
お-なわ ―ナハ [0] 【御縄】🔗⭐🔉
お-なわ ―ナハ [0] 【御縄】
(お上が)罪人を捕縛すること。「―に就く」「―を頂戴する」
お-なんど [0][2] 【御納戸】🔗⭐🔉
お-なんど [0][2] 【御納戸】
(1)納戸を丁寧にいう語。
(2)「御納戸色」の略。「芝翫繋(シカンツナギ)の腰帯は―白茶の金もうる/人情本・梅児誉美(後)」
(3)「御納戸役」の略。
おなんど-いろ [0] 【御納戸色】🔗⭐🔉
おなんど-いろ [0] 【御納戸色】
⇒納戸色(ナンドイロ)
おなんど-かた [0] 【御納戸方】🔗⭐🔉
おなんど-かた [0] 【御納戸方】
「御納戸役(オナンドヤク)」に同じ。
おなんど-やく [0][4] 【御納戸役】🔗⭐🔉
おなんど-やく [0][4] 【御納戸役】
江戸幕府の職名。将軍家の金銀・衣服・調度の出納,大名・旗本からの献上品,諸役人への下賜の金品の管理などをつかさどる。若年寄の支配に属す。納戸方。納戸役。また,諸大名にもこの職名の役があった。
おに 【鬼】🔗⭐🔉
おに 【鬼】
■一■ [2] (名)
〔姿が見えない意の「隠」の字音「おん」の転という〕
(1)(天つ神に対して)地上の国つ神。荒ぶる神。
(2)人にたたりをする怪物。もののけ。幽鬼。
(3)醜悪な形相と恐るべき怪力をもち,人畜に害をもたらす,想像上の妖怪。仏教の影響で,夜叉(ヤシヤ)・羅刹(ラセツ)・餓鬼や,地獄の獄卒牛頭(ゴズ)・馬頭(メズ)などをさす。牛の角を生やし,虎の皮のふんどしをつけた姿で表されるのは,陰陽道(オンヨウドウ)で丑寅(ウシトラ)(北東)の隅を鬼門といい,万鬼の集まる所と考えられたためという。
(4)放逐された者や盗賊など,社会からの逸脱者,また先住民・異民族・大人(オオヒト)・山男などの見なれない異人をいう。山伏や山間部に住む山窩(サンカ)などをいうこともある。
(5)子孫の祝福に来る祖霊や地霊。
(6)死者の霊魂。亡霊。「護国の―となる」
(7)(ア)人情のない人。冷酷な人。(イ)(「心を鬼にする」の形で)気の毒に思いながらも冷酷に振る舞うこと。
(8)非情と思われるほど物事に精魂を傾ける人。「文学の―」「仕事の―」
(9)鬼ごっこや隠れんぼなどの遊びで,人を探しつかまえる役。
(10)貴人の飲食物の毒味をする役。おになめ。おにくい。鬼役。「鬼一口の毒の酒,是より毒の試みを―とは名付けそめつらん/浄瑠璃・酒呑童子枕言葉」
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)無慈悲な,冷酷な,などの意を表す。「―ばばあ」「―検事」
(2)強くて恐ろしい,勇猛な,などの意を表す。「―将軍」
(3)異形の,大形の,などの意を表す。「―百合(ユリ)」「―やんま」
大辞林 ページ 140363。