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――も振らず🔗🔉

――も振らず わきめもふらず。まっしぐらに。「―,命もおしまず,ここを最後とせめたたかふ/平家 8」

――を冒(オカ)・す🔗🔉

――を冒(オカ)・す 相手の意に逆らうのもはばからずに忠告する。「―・して諫言(カンゲン)する」

――を起こ・す🔗🔉

――を起こ・す 名誉となる。面目を施す。 ⇔面を伏す 「日本のおもておこしたる者なり/宇治拾遺 12」

――を曝(サラ)・す🔗🔉

――を曝(サラ)・す (1)人々の前に顔を現す。 (2)恥をさらす。「かやうに―・す事,前世(ゼンゼ)の報といひながら/謡曲・千手」

――を伏・す🔗🔉

――を伏・す 名誉を失う。面目をつぶす。 ⇔面を起こす 「亡き親の―・せ,影を辱むるたぐひ多く聞ゆる/源氏(若菜上)」

――を向か・う🔗🔉

――を向か・う (1)人に顔を合わせる。「弓切折り自害して,人に二度―・ふべからず/平家 11」 (2)正面から対抗する。敵対する。「十万余騎にて都を立ちしことがらは,何―・ふべしとも見えざりしに/平家 7」

おもて-うた 【面歌】🔗🔉

おもて-うた 【面歌】 代表的な秀歌。代表となるようなすぐれた歌。「後拾遺の恋の歌の中に…是を―と思へり/無名抄」

おもて-おこし 【面起こし】🔗🔉

おもて-おこし 【面起こし】 面目をほどこすこと。名誉を回復すること。 ⇔おもてぶせ 「何事にもはかばかしからぬみづからの―に/源氏(賢木)」

おもて-がた 【面形】🔗🔉

おもて-がた 【面形】 仮面。めん。「―をとりのけては/今昔 28」

おもて-ざり [0] 【面去り】🔗🔉

おもて-ざり [0] 【面去り】 連歌・俳諧で,ある懐紙の表なり裏なり,同一の面では,同じ語や特定の語は重ねて使えないという法則。例えば,連歌では「寝覚」と「閨」,「眠」に「寝」など。おもてぎらい。

おもて-づかい ―ヅカヒ 【面使い】🔗🔉

おもて-づかい ―ヅカヒ 【面使い】 能の所作の一。顔だけ左右に動かす動作。

おもて-どうぐ ―ダウ― 【面道具】🔗🔉

おもて-どうぐ ―ダウ― 【面道具】 目・鼻・口・眉(マユ)など,顔の造作(ゾウサク)。「―ひとつ不足なく/浮世草子・五人女 3」

おもて-ぶせ 【面伏せ】🔗🔉

おもて-ぶせ 【面伏せ】 顔があげられぬほどに面目ないこと。不名誉。おもぶせ。 ⇔おもておこし 「うとき人に見えば,―にやと思はむとはばかり恥ぢて/源氏(帚木)」

大辞林 ページ 140479