か 【処】 名詞または動詞の連用形の下に付いて，場所の意を表す。ところ。「あり―」「住み―」「奥―」「山―(ヤマガ)」

か [0][1] 【香】 におい。かおり。「磯の―」「移り―(ガ)」

か [0] 【蚊】 双翅目カ科の昆虫の総称。体長5ミリメートル内外。体と脚は細長く，口吻(コウフン)が長い。はねは二枚で細く透明。雌の成虫は人畜より吸血して痒(カユ)みを与え，種によってマラリア・日本脳炎などの伝染病を媒介する。幼虫はボウフラ，蛹(サナギ)はオニボウフラと呼ばれ，池沼や水たまりで生活する。日本にはアカイエカ・シナハマダラカなど約一〇〇種がいる。[季]夏。《わが宿は―のちいさきを馳走也/芭蕉》

――の食うほどにも思わぬ 全く影響を受けない。

――の臑(スネ) 細くて弱々しいすね。

――の鳴くような声 蚊の羽音のようなかすかな声。

――の涙 量のきわめて少ないことのたとえ。

か 【鹿】 シカの古名。「妻恋に―鳴く山辺に/万葉 1602」

か クワ 【化】 ■一■ [1] （名） （１）徳によって教え導くこと。教化。感化。「仁政の―を致れんには如かじ/太平記 13」 （２）自然が万物を育てる力。化育。造化。 （３）生滅転変の理。変化。変遷。「陰陽の―」 ■二■ （接尾） 主に漢語の名詞に付いて，そういう物，事，状態に変える，または変わるという意を表す。「映画―」「自由―」「液―」など。

か クワ [1] 【戈】 古代中国の武器の一。片方に枝が出たほこ。

か クワ [1] 【火】 （１）五行(ゴギヨウ)の第二。季節では夏，方位では南，色では赤，十干では丙(ヒノエ)・丁(ヒノト)，五星では火星に当てる。 （２）七曜の一。「火曜」の略。 （３）律令制で，軍団の一組。兵卒一〇人から成る。