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かえ-さ カヘ― 【帰さ】🔗🔉

かえ-さ カヘ― 【帰さ】 〔「かえるさ」の転。「かえっさ」の促音「つ」の無表記か〕 (1)帰りがけ。帰り道。「そのみわざにまうで給ひて,―に/伊勢 78」 (2)帰ること。「あまりの面白さに―を忘するるぞ/中華若木詩抄」

かえさ・う カヘサフ 【反さふ】 (動ハ四)🔗🔉

かえさ・う カヘサフ 【反さふ】 (動ハ四) 〔「かえす」に反復・継続の助動詞「ふ」の付いたもの〕 (1)繰り返す。「今は三び―・ひ,失を尋ね究むるに/法華義疏(長保点)」 (2)思いなおす。「かくだに思はじなど,心一つを―・ふ/源氏(手習)」 (3)問いかえす。質問する。「博士の―・ふべきふしぶしを引き出でて/源氏(乙女)」 (4)反論する。反対する。「―・ひ給はばこそは,負くるやうにても靡(ナビ)かめ/源氏(常夏)」

かえ-さま カヘ― 【反様・返様】🔗🔉

かえ-さま カヘ― 【反様・返様】 前後・表裏などが逆であること。あべこべ。「表(ウエ)の袴を―に着/宇津保(あて宮)」

カエサル Gaius Julius Caesar🔗🔉

カエサル Gaius Julius Caesar (前100-前44) 古代ローマの将軍・政治家。紀元前60年第一回三頭政治を開始。ガリア征服後ポンペイウスを倒し,紀元前44年終身独裁官となる。救貧事業や太陽暦採用などを行うが,ブルートゥスらに暗殺された。英語名シーザー。著「ガリア戦記」「内乱記」など。

――の物はカエサルに🔗🔉

――の物はカエサルに 〔新約聖書マタイ福音書二二章などにある言葉〕 神に対する務めと世俗の支配者に対する務めとを共に行うべきであると教えたイエスの言葉。転じて,物事は本来あるべきところに戻すべきである,の意で用いられる。

かえし カヘシ [3] 【返し・反し】🔗🔉

かえし カヘシ [3] 【返し・反し】 〔動詞「返す」の連用形から〕 (1)もらったものの返礼。おかえし。 (2)仕返し。返報。「このお―は必ずする」 (3)釣り針の先端の内側に逆向きにつけたとがった突起。あご。かかり。あぐ。 (4)返答。また,返歌や返信。かえり。「今宵はえまゐるまじとて―おこせたるは/枕草子 25」 (5)風・波・地震などが,いったんおさまってから再び起こること。「吹き返す東風(コチ)の―は身にしみき/後拾遺(雑五)」 (6)日本音楽で曲中の同じ部分を反復して演奏(または歌唱)すること。 (7)〔「反」の訓読み〕 反切(ハンセツ)のこと。[俚言集覧]

大辞林 ページ 140806