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かしこ-どころ [4] 【賢所】🔗🔉

かしこ-どころ [4] 【賢所】 (1)宮中で天照大神の御霊代(ミタマシロ)として神鏡八咫鏡(ヤタノカガミ)を安置している所。平安時代には内裏の温明殿(ウンメイデン)の南側にあり,内侍が奉仕したので内侍所(ナイシドコロ)ともいった。現在は皇居の吹上御苑にある。けんしょ。 (2)神鏡。「―をいだし奉るにも及ばず/平家 11」

かしこどころ-おおまえ-の-ぎ ―オホマヘ― 【賢所大前の儀】🔗🔉

かしこどころ-おおまえ-の-ぎ ―オホマヘ― 【賢所大前の儀】 即位礼に際して,天皇が即位したことを賢所に告げる儀式。

かしこどころ-みかぐら [8] 【賢所御神楽】🔗🔉

かしこどころ-みかぐら [8] 【賢所御神楽】 皇室の小祭の一。毎年12月中旬,賢所の前庭で行われる神楽。内侍所御神楽。

かしこまり 【畏まり】🔗🔉

かしこまり 【畏まり】 (1)おそれ慎むこと。恐縮。遠慮。「―を甚だしうおきたれば/蜻蛉(下)」 (2)お礼。お礼の言葉。「参り侍りて,又々―も啓すべき/落窪 3」 (3)おわび。釈明。「障る事ありて怠りけるを―とりかさねて/源氏(澪標)」 (4)怒りに触れて謹慎すること。「―許されてもとのやうになりにき/枕草子 9」 (5)(目上の人の言葉を)謹んで承ること。「御返りに―のよし申して/枕草子 86」

かしこま・る [4] 【畏まる】 (動ラ五[四])🔗🔉

かしこま・る [4] 【畏まる】 (動ラ五[四]) 〔形容詞「かしこし」と同源〕 (1)(ア)相手の威厳などを恐れて,つつしんだ態度をとる。「御下問に―・ってお答えする」「ただ―・っているだけで答えない」「―・った顔で控えている」(イ)正座する。「―・ってないで楽にして下さい」 (2)(目上の人の言葉を)つつしんで承る。(依頼・指示などを)承諾する。「はい,―・りました」「太刀を持って来い。―・った/狂言・入間川」 (3)お礼やおわびを言う。「―・り給て御使に物かづけさせ給ふ/寝覚 2」 (4)謹慎する。「おほやけに―・り聞ゆる人は明らかなる月日の影をだに見ず/源氏(須磨)」

かしこ・む 【畏む】 (動マ四)🔗🔉

かしこ・む 【畏む】 (動マ四) 相手の威光をおそれ多いと思う。敬って慎む。「―・みて仕へ奉らむ/日本書紀(推古)」

大辞林 ページ 141076