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かた-さま 【方様】 (代)🔗🔉

かた-さま 【方様】 (代) 二人称。女が男を敬愛して呼ぶ語。あなたさま。「今―に思ひ合はせ,昔が思はるる/浮世草子・一代男 1」 〔近世,多く遊女が用いた〕

かた-ざま 【方様】🔗🔉

かた-ざま 【方様】 (1)方向。方角。「北の陣の―に歩みゆくに/枕草子(二四四・能因本)」 (2)物事の方面。分野。向き。「かかる―をおぼし好みて心ざし給ふが/源氏(乙女)」 (3)その人の側。身内。「前右大将宗盛卿の―の人は/平家 3」

かた-さら [0] 【片皿】🔗🔉

かた-さら [0] 【片皿】 〔「かたざら」とも〕 (1)古く祭式に用いられた,蓋(フタ)のない大形の皿。 (2)片方の皿。「鰯鱠(イワシナマス)を―に赤鰯の焼物にて/浮世草子・胸算用 5」

かた-さ・る 【片去る】 (動ラ四)🔗🔉

かた-さ・る 【片去る】 (動ラ四) (1)一方に寄る。よける。「枕―・る夢に見え来し/万葉 633」 (2)遠慮する。「いづ方も皆こなたの御けはひには,―・り憚るさまにて/源氏(若菜上)」

かたし 【片足・片し】🔗🔉

かたし 【片足・片し】 〔「かたあし」の転〕 (1)片方の足。「お里は踏脱(クツヌギ)へ―おろして/人情本・閑情末摘花」 (2)対になっているものの片方。また,半分。「くろ箱のふたも―落ちたる硯/枕草子(二一九・能因本)」 (3)ほんのわずかの物。少しの物。「食物等―なければ/四河入海 14」

かたし-がたし 【片し片し】🔗🔉

かたし-がたし 【片し片し】 履物など対になっているものの片方が違っていること。「―の奈良草履/浮世草子・五人女 3」

かたし-めぬき [4] 【片し目貫】🔗🔉

かたし-めぬき [4] 【片し目貫】 (1)もともと,裏表一対あった目貫が片方だけになったもの。 (2)一対の目貫の片方が造りを異にしているもの。

かた-し [2] 【型師】🔗🔉

かた-し [2] 【型師】 鋳型を作る職人。

かた・し 【堅し・固し】 (形ク)🔗🔉

かた・し 【堅し・固し】 (形ク) ⇒かたい

かた・し 【難し】 (形ク)🔗🔉

かた・し 【難し】 (形ク) ⇒かたい

かた-じ [0] 【片字】🔗🔉

かた-じ [0] 【片字】 (1)名前の字の一字。かたな。「先輩高名の女郎の―をとり/評判記・色道大鏡」 (2)書道で,字画の一部を略した書体。

大辞林 ページ 141190