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かたち [0] 【形】🔗🔉

かたち [0] 【形】 (1)視覚や触覚によってとらえられる,物や人の外見的な姿。恰好(カツコウ)。外形。「髪の―を整える」「―のよい人」「はっきりした―をとる」 (2)内容や実質と対比される一定の外見的な姿。形式。「―にとらわれる」 (3)実際とは違う表向きの様式・形式。恰好。「ふと立ち寄ったという―にする」「解雇のところを依願退職という―にする」 (4)顔だち。容色。「みめ―」「かぐや姫―の世に似ずめでたきこと/竹取」 (5)あとかた。跡。「影も―もない」「色々にみだれ咲きたりし花の―もなく散りたるに/枕草子 67」 (6)からだ。肉体。「弥陀如来…丈六八尺の御―にて/平家 10」 〔(4)などは「容」「貌」とも書く〕

――あ・り🔗🔉

――あ・り 顔だち・姿が優れている。「―・る女をいかで集めてみむ/源氏(玉鬘)」

――が付・く🔗🔉

――が付・く まとまりができる。整う。

――変わ・る🔗🔉

――変わ・る 髪を剃(ソ)って僧の姿になる。出家の姿になる。「御形も変りておはしますらむが/源氏(橋姫)」

――を=改・める(=正・す)🔗🔉

――を=改・める(=正・す) 姿勢を正し,改まった態度をとる。威儀を正す。

かたち-ぞう 【形族】🔗🔉

かたち-ぞう 【形族】 〔「ぞう」は「ぞく」の転〕 容貌の美しい家系。器量すじ。「さる―にて親王たちにさへおはすれば/宇津保(蔵開下)」

かたち-ばかり [4] 【形許り】🔗🔉

かたち-ばかり [4] 【形許り】 体裁だけは何とか整っていること。謙遜して言う場合にも使う。しるしばかり。かたばかり。「―のお礼ですが」

かたち-びと 【容人】🔗🔉

かたち-びと 【容人】 顔かたちの美しい人。「后(キサイ)の宮の姫君こそ,…ありがたき御―になむ/源氏(桐壺)」

かた-ち [0] 【片地】🔗🔉

かた-ち [0] 【片地】 少しばかりの土地。わずかの土地。

かた-ちぐ 【片ちぐ】 (名・形動)🔗🔉

かた-ちぐ 【片ちぐ】 (名・形動) 対をなすものが,ふぞろいな・こと(さま)。ちぐはぐ。ふぞろい。「―に片枝は蕾,片枝は開きそめたる花衣/浄瑠璃・五十年忌(中)」

大辞林 ページ 141196