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かま-ど [0] 【竈】🔗🔉

かま-ど [0] 【竈】 〔「竈(カマ)処(ド)」の意〕 (1)鍋や釜をかけ,下から火をたいて煮たきする設備。周りを土・石・煉瓦・セメントなどで築き,焚(タ)き口を設け,上に鍋(ナベ)・釜(カマ)をかける穴をあける。かま。へっつい。 (2)〔竈の数を家一世帯の単位,課税の単位としたことから〕 独立生活を行う一家。「―を分ける(=分家する)」

――が賑(ニギ)わ・う🔗🔉

――が賑(ニギ)わ・う 暮らしが豊かになる。「高き屋にのぼりてみれば煙立つ民のかまどは賑ひにけり/和漢朗詠」

――に媚(コ)ぶ🔗🔉

――に媚(コ)ぶ 〔「論語(八)」より。主人より実際に竈を預かっている者に媚びる意〕 高い地位の者よりもむしろ実権を握っている者に媚びへつらう。

――を起こ・す🔗🔉

――を起こ・す (1)独立して一家の主人となる。 (2)身代を築く。

――を破・る🔗🔉

――を破・る 破産する。身代がつぶれる。

かまど-うま [3] 【竈馬】🔗🔉

かまど-うま [3] 【竈馬】 カマドウマ科の昆虫。体長約15ミリメートル。コオロギやキリギリスに似るが,体は黄褐色で背がまるく曲がり,はねはなく,鳴かない。後肢は非常に長く,触角は糸状で長い。湿気の多い日陰の場所を好み,夜活動する。イイギリ。オカマコオロギ。エンノシタコオロギ。オサルコオロギ。エビコオロギ。

かまど-かず [3][4] 【竈数】🔗🔉

かまど-かず [3][4] 【竈数】 世帯の数。

かまど-がみ [3] 【竈神】🔗🔉

かまど-がみ [3] 【竈神】 (1)竈をつかさどる神。奥津日子命(オキツヒコノミコト),奥津比売命(オキツヒメノミコト)の二神をまつるが,後世,仏説を混じて三宝荒神(サンボウコウジン)ともいい,祖先神の性格ももつ。竈のそばに神棚を設けて神札や幣束が置かれているのが普通だが,東北地方では多くかまぼとけ・ひおとこという醜い木製の面や絵が飾られている。かまどのかみ。かまがみ。かまのかみ。荒神様。どっくうさん。おかまさま。 (2)妻の異名。

かまど-しょうぐん ―シヤウ― [4] 【竈将軍】🔗🔉

かまど-しょうぐん ―シヤウ― [4] 【竈将軍】 家の中だけで威を振るう主人。「今日の働きもひつきやう申さば―/浄瑠璃・千本桜」

大辞林 ページ 141436