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くがい-しらず 【公界知らず】🔗🔉

くがい-しらず 【公界知らず】 世間知らず。「汝がやうなる―にはちとしつけを教へん/咄本・醒睡笑」

くがい-にん 【公界人】🔗🔉

くがい-にん 【公界人】 「公界者(クガイモノ)」に同じ。「遊君は―/浄瑠璃・扇八景」

くがい-もの 【公界者】🔗🔉

くがい-もの 【公界者】 (1)世間体(テイ)を重んじる人。公界人。「傾城は―/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」 (2)世間で認められている人。世の中に出しても恥ずかしくない人。公界人。「いかにも見事にしあはするを利発人・―と申す/甲陽軍鑑(品四〇)」

く-がい [0] 【公廨】🔗🔉

く-がい [0] 【公廨】 (1)役所。官庁。官衙(カンガ)。くげ。 (2)公のもの。費用・物品・田地などについていう。くげ。

くがい-でん 【公廨田】🔗🔉

くがい-でん 【公廨田】 大宝令で,大宰府官人および国司に給された職田(シキデン)をいう。実質的には職田と区別はなく,養老令では職分田に統一された。くげでん。

くがい-とう ―タウ 【公廨稲】🔗🔉

くがい-とう ―タウ 【公廨稲】 律令制で,官稲のうち,出挙(スイコ)してその利を官庁の諸経費や国司の俸給にあてた稲。くげとう。

く-がい [0] 【苦艾】🔗🔉

く-がい [0] 【苦艾】 ニガヨモギの漢名。

くがい-ゆ [2] 【苦艾油】🔗🔉

くがい-ゆ [2] 【苦艾油】 ニガヨモギから取った暗緑色で臭気の強い油。アブサンの製造に用いた。

く-がい [0][1] 【苦界】🔗🔉

く-がい [0][1] 【苦界】 (1)〔仏〕 苦しみや悩みの多い世界,すなわち人間世界。 (2)〔「公界(クガイ)」を「苦海」の意にとって〕 遊女のつらい境遇。遊女の世界。公界(クガイ)。「―に身を沈める」「生まれ故郷のなじみの中で―をするも亦よからう/人情本・梅児誉美(後)」

くがい-じゅうねん ―ジフ― 【苦界十年】🔗🔉

くがい-じゅうねん ―ジフ― 【苦界十年】 〔江戸時代,遊女の年季は10年以内とされていたのでいう〕 遊女勤めをすること。

大辞林 ページ 142775