くそ-たれ [4][3] 【糞垂れ】 人を卑しめののしっていう語。くそったれ。「この―めが」

くそ-たわけ ―タハケ [3] 【糞戯け】 「たわけ」をいっそう卑しめていう語。

くそ-ぢから [3] 【糞力】 あきれるほど強い力。ばかぢから。

くそ-つぼ [2] 【糞壺】 便所の下に埋めて，糞尿を受けてためる壺。

くそ-どきょう [3] 【糞度胸】 あきれるほどのすごい度胸。並みはずれた度胸。

くそ-とび [3] 【糞鴟】 ノスリの俗称。

くそ-ばえ ―バヘ [2] 【糞蠅】 キンバエ{（１）}の俗称。

くそ-ふく 〔糞拭(フ)く，の意〕 厠(カワヤ)の異名。「ほととぎすのむらとり，―におりゐたる/蜻蛉（下）」

くそ-ぶくろ [3] 【糞袋】 （１）胃や腸の異名。くそわた。［名義抄］ （２）（転じて）人体・人間のこと。

くそ-ぶな 【糞鮒】 鮒(フナ)を卑しめていう語。一説に，小鮒のこと。また，タナゴのこととも。「川隈(カワクマ)の―食(ハ)めるいたき女奴(メヤツコ)/万葉 3828」

くそ-ぶね [3] 【糞船】 糞尿を運搬する船。こえ船。

くそ-へ 【糞戸・屎戸】 古代社会のタブーの一種。神聖な場所に汚物をまきちらすこと。「逆剥ぎ，―，許多(ココダク)の罪を天つ罪と法(ノ)り別けて/祝詞（六月晦大祓）」

くそ-まじめ [3] 【糞真面目】 （名・形動） あきれるほど真面目で，融通がきかないこと。真面目すぎて面白味のないこと。また，そのさま。「―な返事」

くそ-ま・る 【糞まる】 （動ラ四） 〔「まる」は排泄する意〕 大便をする。「我(ア)は―・らずして行かむ/播磨風土記」

くそ-みそ [0] 【糞味噌】 （形動） 〔味噌も糞も区別しない意〕 （１）価値のあるものとないものの見きわめがつかず，同等に扱うさま。味噌も糞も一緒。 （２）全くくだらないものとして，悪くいうさま。ぼろくそ。さんざん。みそくそ。「―にけなす」