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くも-たちわき [4] 【雲立ち涌き】🔗🔉

くも-たちわき [4] 【雲立ち涌き】 立ち涌き模様の一。立ち涌きの中に雲形をあしらったもの。上皇・親王・摂政の指貫(サシヌキ),関白の袍(ホウ)の文(モン)に用いる。くもたてわく。 雲立ち涌き [図]

く-もつ 【公物】🔗🔉

く-もつ 【公物】 〔「く」は呉音〕 おおやけのもの。官有のもの。こうもつ。「人有りて―を犯す事あらば罰すべし/今昔 2」

く-もつ [1] 【供物】🔗🔉

く-もつ [1] 【供物】 神仏・寺社などに,供養(クヨウ)のためそなえるもの。そなえもの。

くも-で [0] 【蜘蛛手】🔗🔉

くも-で [0] 【蜘蛛手】 (1)蜘蛛の足のように四方八方に出ていること。放射状に広がり,または組み合わされている状態。「水行く河の―なれば/伊勢 9」 (2)橋の梁(ハリ)・桁(ケタ)を支えるため,橋脚から筋交いに渡した材木。「五月雨に水まさるらしうち橋や―にかかる波の白糸/山家(夏)」 (3)細い材を打ち違えに組んだ,灯明皿や手水鉢(チヨウズバチ)などをのせる台。 (4)刀・棒などを四方八方に振り回す動作。「―,かくなわ,十文字,とんばう返り,水車,八方すかさず切つたりけり/平家 4」 (5)あれこれと思い乱れること。「うち渡し長き心は八橋の―に思ふことは絶えせじ/後撰(恋一)」

くもで-ごうし ―ガウ― [4] 【蜘蛛手格子】🔗🔉

くもで-ごうし ―ガウ― [4] 【蜘蛛手格子】 木材や鉄棒などを縦横に交えて厳重にこしらえた格子。獄屋などにとりつける。

くもで-の-はし 【蜘蛛手の橋】🔗🔉

くもで-の-はし 【蜘蛛手の橋】 池の上などに四方へ架け渡した橋。

くも-と [2][0] 【雲斗】🔗🔉

くも-と [2][0] 【雲斗】 雲形の斗(マス)。普通,雲肘木(クモヒジキ)と組み合わせて用いる。法隆寺金堂・五重塔など飛鳥時代の寺院建築にみられる。うんと。

くも-とり 【雲鳥】🔗🔉

くも-とり 【雲鳥】 (1)雲の中を飛ぶ鳥。「―も帰る夕べの山風に/玉葉(雑二)」 (2)雲と鶴(ツル)との模様。雲鶴(ウンカク)。「―の紋の綾をや染むべき/大和 159」

くもとり-の 【雲鳥の】 (枕詞)🔗🔉

くもとり-の 【雲鳥の】 (枕詞) 鶴と雲の文様を綾に用いたことから,「あやに」にかかる。「はかなきことも―あやに叶はぬくせなれば/千載(雑下)」

大辞林 ページ 142998