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ぐれり-ぐれり (副)🔗🔉

ぐれり-ぐれり (副) 揺れ動いて安定しないさま。「蜑(アマ)小舟,―とかはり行く,男心は頼みなや/浄瑠璃・松風村雨」

く・れる [0] 【呉れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 く・る🔗🔉

く・れる [0] 【呉れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 く・る 〔命令形は「くれ」が普通〕 (1)他者が話し手または話し手側の人に物を与えることを受け手の側から言う。「君が―・れた万年筆」「また連絡を―・れ」 (2)話し手または話題の人物が他者に物を与える。受け手をややいやしめた言い方。くれてやる。「五銭の白銅を出して,剰銭(ツリ)は―・れて来た/多情多恨(紅葉)」「北の部屋にこめて物な―・れそ/落窪 1」 (3)(補助動詞) 動詞の連用形に助詞「て(で)」が付いた形に付いて,その動作者が話し手または話題の人物のために何らかの動作をすることを表す。(ア)他者が話し手または話題の人物に,その利益となることをする意を表す。「おおい,助けて―・れ」「部長が僕らを食事に呼んで―・れた」「これを見て―・れ,大したもんだろう」「ちょっと来て―・れないか」「傘を貸して―・れませんか」(イ)他者が話し手または話題の人物の不利益となることをする意を表す。「とんでもないことをして―・れたもんだ」「恨んで―・れるなよ」(ウ)話し手が他人に対して,その者の不利益となることをする意を表す。…てやる。「にっくき親のかたき,どうして―・れようか」

く・れる [0] 【暮れる・昏れる・眩れる・暗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 く・る🔗🔉

く・れる [0] 【暮れる・昏れる・眩れる・暗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 く・る (1)太陽が沈んであたりが暗くなる。夕方になる。《暮・昏》 ⇔明ける 「日が―・れてあたりが暗くなる」 (2)年・月・日・季節が終わりになる。《暮》「今年もあと三日で―・れる」「残れる菊見給はむ,―・れぬべき秋を惜しみ給はむとて/大堰河行幸和歌序」 (3)(「…に(で)くれる」の形で)一つのことをして,または一定の状態で長い時が過ぎる。あけくれする。《暮》「きょうも一日練習で―・れた」 (4)悲しみ・驚きなどのために理性的な判断ができない状態になる。「涙に―・れる」「悲嘆に―・れる」「途方に―・れる」「思案に―・れる」 (5)(「目がくれる」などの形で)(ア)欲望に負けて,判断力を失う。「金に目が―・れて根も無い事まで言立る/鉄仮面(涙香)」(イ)目の前がまっくらになる。「目も―・れて立竦むでゐたが/多情多恨(紅葉)」(ウ)涙などで目がくもって見えなくなる。「雲の上も涙に―・るる秋の月/源氏(桐壺)」 〔「くらす」に対する自動詞〕

大辞林 ページ 143122