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けや-け・し (形ク)🔗🔉

けや-け・し (形ク) (1)普通と違っている。尋常でない。異様だ。「末代には,―・き寿もちて侍る翁なりかし/大鏡(昔物語)」 (2)目に立つ。きわだっている。「下文字―・く置きてしかるべく侍らん/去来抄」 (3)ひときわすぐれている。すばらしい。[日葡] (4)はっきりしている。「人の言ふほどの事―・く否びがたくて/徒然 141」

け-やす・し 【消易し】 (形ク)🔗🔉

け-やす・し 【消易し】 (形ク) 〔「け」は下二段動詞「く(消)」の連用形〕 消えやすい。「朝露の―・き我(ア)が身/万葉 885」

け-やぶ・る [3][0] 【蹴破る】 (動ラ五[四])🔗🔉

け-やぶ・る [3][0] 【蹴破る】 (動ラ五[四]) 足で蹴って,物をやぶる。また,足で強く蹴って戸などを開ける。「ドアを―・って部屋にとびこむ」 [可能] けやぶれる

けやむら-ろくすけ 【毛谷村六助】🔗🔉

けやむら-ろくすけ 【毛谷村六助】 安土桃山時代の剣客。豊前毛谷村の人。吉岡一味斎の娘を助けて父の仇を討たせた。これを脚色したものに浄瑠璃「彦山権現誓助剣(ヒコサンゴンゲンチカイノスケダチ)」がある。生没年未詳。

け-やり [0] 【毛槍】🔗🔉

け-やり [0] 【毛槍】 さやに鳥の羽毛をつけて飾りとした儀仗用の槍。大名行列の先頭などで振り歩く。

けやり-むし [3] 【毛槍虫】🔗🔉

けやり-むし [3] 【毛槍虫】 多毛綱の環形動物。体は細長く,多数の環節からなり,25センチメートルに及ぶ。粘液で泥を固めた管の中にすむ。冠状に広がった大きな鰓(エラ)は黄褐色に紫色の斑点があり,美しい。本州中部以南の暖海の干潮線付近の岩礁地帯に多く見られる。

げ-ゆ 【解由】🔗🔉

げ-ゆ 【解由】 (1)奈良・平安時代,官人が任期満了で交代の事務引き継ぎをすること。 (2)「解由状」に同じ。

げゆ-じょう ―ジヤウ 【解由状】🔗🔉

げゆ-じょう ―ジヤウ 【解由状】 奈良・平安時代,内官・外官が任期満了で交代するとき,後任者が前任者に渡す文書。前任者の公務が滞っていないことを証明する事務引き継ぎ文書で,国司交代の際の解由状が重要視された。解由。

げ-よう 【下用】🔗🔉

げ-よう 【下用】 〔「けよう」とも〕 (1)一般の人々の食用とする,十分についてない米。[日葡] (2)日常の使用。「こちとが臼は―に使ふ味噌豆臼となまめき笑ふ女郎花(オミナエシ)/浄瑠璃・関八州繋馬」

大辞林 ページ 143464