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この-かみ 【兄】🔗🔉

この-かみ 【兄】 〔「子の上(カミ)」の意〕 (1)長男。長兄。「川嶋県を分ちて―稲速別に封(コトヨ)さす/日本書紀(応神訓)」 (2)年長。年長者。また,兄・姉。「いま一巡りが―に候へば/大鏡(昔物語)」 (3)地域・氏(ウジ)などの長。「諸氏の―未だ定まらざる/日本書紀(天武訓)」 (4)その道で,優れた者。「その―と思へる上手ども/源氏(若菜下)」

このかみ-ごころ 【兄心】🔗🔉

このかみ-ごころ 【兄心】 年長者らしい心。兄・姉らしい気持ち。「二の宮はこよなく―にところさり聞え給ふ/源氏(横笛)」

この-かん [3] 【此の間】🔗🔉

この-かん [3] 【此の間】 ある点からある点までのあいだ。時間についても用いる。このあいだじゅう。「―の事情」

この-きみ 【此の君】🔗🔉

この-きみ 【此の君】 竹の異名。「呉竹なりけり。おい,―にこそ,といひわたるを聞きて/枕草子 137」 →此君(シクン)

この-くらい ―クラ [0] 【此の位】🔗🔉

この-くらい ―クラ [0] 【此の位】 〔「このぐらい」とも〕 分量や程度が,具体的に示す例とほぼ同じであることを表す。この程度。これくらい。副詞的にも用いる。「長さは―ありました」「いつも―きれいだといいのだが」「今日は―にしておきましょう」「―のことではへこたれないぞ」

こ-の-くれ 【木の暗れ・木の暮れ】🔗🔉

こ-の-くれ 【木の暗れ・木の暮れ】 茂った木に覆われて暗いこと。また,そういう所。このくれしげ。「―の夕闇なるに/万葉 1948」

このくれ-しげ 【木の暗れ茂】🔗🔉

このくれ-しげ 【木の暗れ茂】 「木の暗(クレ)」に同じ。「松風に池波立ちて桜花―に/万葉 257」

このくれ-の 【木の暗れの】 (枕詞)🔗🔉

このくれ-の 【木の暗れの】 (枕詞) 〔木の深い繁みのようにの意で〕 「しげし」にかかる。「―繁き谷辺を/万葉 4192」

大辞林 ページ 144431