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さしゃん・す (動サ特活)🔗🔉

さしゃん・す (動サ特活) 〔サ変動詞「する」の未然形「せ」に助動詞「さしゃんす」が付いた「せさしゃんす」の転。近世上方語〕 「する」の意の尊敬語。動作の主体に対する尊敬の意を丁寧に言い表す。なさいます。「どう成と―・せ,こちやおさん様にいふ程に/浄瑠璃・大経師(上)」 〔活用は「さしゃんせ・さしゃんし・さしゃんす・さしゃんす・さしゃんすれ・さしゃんせ」〕

さしゃんす (助動)(さしやんせ・さしやんし・さしやんす・さしやんす・さしやんすれ・さしやんせ)🔗🔉

さしゃんす (助動)(さしやんせ・さしやんし・さしやんす・さしやんす・さしやんすれ・さしやんせ) 〔尊敬の助動詞「さしゃる」に丁寧の助動詞「ます」の付いた「さしゃり(れ)ます」の転。一説に,助動詞「さしゃる」に丁寧の助動詞「んす」の付いた語とも。近世上方語。遊女語として発生し,女性一般にも用いられた〕 上一段・下一段・上二段・下二段・カ行変格・サ行変格活用の動詞の未然形に接続する。動作の主体に対する尊敬を表すとともに話し相手に対する敬意をも添える語。…なさいます。「のう旦那殿,起き〈さしゃんせ〉/浄瑠璃・天の網島(中)」「主の供して出たのをなんの案じ〈さしゃんす〉事がござりまする/歌舞伎・心中鬼門角」 →しゃんす(助動)

さ-しゅ [1] 【叉手】🔗🔉

さ-しゅ [1] 【叉手】 (1)両手を組み合わせること。さす。しゃす。「独り帳然として―低頭する/世路日記(香水)」 (2)手をこまぬくこと。物事に手を出さないこと。拱手(キヨウシユ)。さす。しゃしゅ。 (3)「しゃしゅ(叉手){(1)}」に同じ。

大辞林 ページ 144965