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さし-や 【差(し)矢】🔗🔉

さし-や 【差(し)矢】 (1)近世の競技用の矢。矢柄は細く,焦篦(コガシノ)を用いる。通し矢に使用した。繰り矢。 (2)次々と矢継ぎ早に矢を射ること。また,その矢。

さしや-がかり [4] 【差(し)矢懸かり】🔗🔉

さしや-がかり [4] 【差(し)矢懸かり】 近世における戦法の一。矢継ぎ早に矢を射かけて敵の鉄砲組の反撃を封じ,手早く攻撃に移ること。

さしや-ゆがけ 【差(し)矢弓懸け】🔗🔉

さしや-ゆがけ 【差(し)矢弓懸け】 差し矢を射るときに用いる弓懸け。

ざ-しゃ [0][2] 【座射・坐射】🔗🔉

ざ-しゃ [0][2] 【座射・坐射】 弓道で,跪坐(キザ)の姿勢で矢をつがえたのち,立ち上がって射ること。 →立射

さ-しゃく [0] 【茶杓】🔗🔉

さ-しゃく [0] 【茶杓】 ⇒茶杓(チヤシヤク)(1)

さし-やなぎ 【差(し)柳】🔗🔉

さし-やなぎ 【差(し)柳】 ■一■ [3] (名) 挿し木にした柳。「水たまる池のつつみの―この春雨に萌え出でにけり/金槐(春)」 ■二■ (枕詞) 〔挿し木にした柳は根を張りやすいので〕 「根」にかかる。「―根張り梓(アズサ)を/万葉 3324」

さしゃ・る (動ラ特活)🔗🔉

さしゃ・る (動ラ特活) 〔動詞「さす(さする)」の連用形「させ」に助動詞「やる」が付いた「させやる」の転〕 「させる」の意。同等またはそれに近い下位の者からさせられるときにいう。させる。「由兵衛のいき畜生,文言しれぬ手形によふ判を―・つたのう/浄瑠璃・今宮心中(中)」 〔活用は「さしゃら・さしゃり(さしゃっ)・さしゃる・さしゃる・さしゃれ・さしゃれ(さしゃ)」〕

さしゃ・る (動ラ特活)🔗🔉

さしゃ・る (動ラ特活) 〔サ変動詞「する」に助動詞「さしゃる」が付いた「せさしゃる」の転。近世上方語〕 「する」の意の尊敬語。なさる。せられる。さっしゃる。「なんと―・れましたぞ/狂言記・緡縄」「月夜で風のふかぬ時隙じやさかいに夜番―・りますか/浮世草子・一代女 2」 〔活用は助動詞「さしゃる」に同じで,下二段・四段両活用混在の特別活用である〕

さしゃる (助動)(さしやら(さしやろ・さしやれ)・さしやり(さしやつ・さしやれ)・さしやる(さしやるる)・さしやる(さしやるる)・さしやれ(さしやるれ)・さしやれ)🔗🔉

さしゃる (助動)(さしやら(さしやろ・さしやれ)・さしやり(さしやつ・さしやれ)・さしやる(さしやるる)・さしやる(さしやるる)・さしやれ(さしやるれ)・さしやれ) 〔「させらる」の転。近世上方語。後期には江戸でも用いられたが,江戸では「さっしゃる」の方が普通。→さっしゃる〕 上一段・下一段・上二段・下二段活用の動詞の未然形に(江戸語ではカ行変格活用の連用形にも)接続する。話し手が動作の主体に対して尊敬の意を表す。お…なさる。さっしゃる。「一寸乗つてつい下り〈さしゃり〉ませ/歌舞伎・好色伝授」「今夜はお月様がよくさへ〈さしゃっ〉た/洒落本・郭中奇譚」 〔活用は,初め下二段活用型(さしゃれ・さしゃれ・さしゃる・さしゃるる・さしゃるれ・さしゃれ)であったが,のち,四段活用型(さしゃら・さしゃり・さしゃる・さしゃる・さしゃれ・さしゃれ)にも活用し,両活用混在の型になった〕 →しゃる(助動)

大辞林 ページ 144964