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しも (助動)(しも(しま)・しも(しもう)・しも(しもう)・しも(しもう)・しまえ・しめ(しまえ))🔗⭐🔉
しも (助動)(しも(しま)・しも(しもう)・しも(しもう)・しも(しもう)・しまえ・しめ(しまえ))
〔中世後期の語〕
四段活用・ナ行変格活用の動詞の未然形に接続する。動作の主体に対して,尊敬の意を表す。お…になる。…なさる。「何せうそ,おれに問は〈しも〉ての用はそ/史記抄 8」「いざ,さらばはやさ〈しめ〉/狂言・麻生」「死な〈しまう〉たと思はぬが臣子の道の心そ/史記抄 12」
〔(1)連用形・終止連体形には「しむ」の形も用いられる。→しむ(助動)。(2)一段活用・二段活用の動詞には「さしも」が用いられる〕
→さしも(助動)
しも (係助)🔗⭐🔉
しも (係助)
〔助詞連語「しも」から〕
「まだしも」「今しも」「だれしも」「かならずしも」「これをしも」など,もっぱら慣用的な表現に用いられる。
(1)特にそれだけを取り上げて強調する意を表す。「折―夕日が山の端に入ろうとするころであった」「高校生ならまだ―,大学生がこんなことをするとは」
(2)(「だれしも」の形で)強い肯定の気持ちを表す。「だれ―納得する結論だ」
(3)(「かならずしも」の形で)否定の語と呼応して,部分否定の意を表す。「大きな家に住んでいるが,かならず―生活は楽ではないらしい」
し-も (連語)🔗⭐🔉
し-も (連語)
〔副助詞「し」に係助詞「も」の付いたもの〕
体言,活用語の連用形・連体形,副詞・助詞など,種々の語に接続する。
(1)特に取り上げて強調する意を表す。「夜や暗き道やまどへるほととぎすわが宿を―過ぎがてに鳴く/古今(夏)」「春の海に秋の木の葉―散れるやうにぞありける/土左」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)部分否定の意を表す。「時に范蠡(ハンレイ)無きに―あらず」「幾世―あらじ我が身をなぞもかくあまの刈る藻に思ひ乱るる/古今(雑下)」
(3)(「時しもあれ」「折しもあれ」などの形で)「(他に)時もあろうに」「折も折」など,強調表現として用いる。「時―あれ秋やは人のわかるべきあるを見るだに恋しきものを/古今(哀傷)」「折―あれいかに契りて雁金の花の盛にかへりそめけむ/後拾遺(春上)」
大辞林 ページ 145959。