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すさび-ごと 【遊び事】🔗🔉

すさび-ごと 【遊び事】 慰みごと。「などて,あやなき―につけても,さ思はれたてまつりけむ/源氏(明石)」

すさび-わざ 【遊び事】🔗🔉

すさび-わざ 【遊び事】 慰みごと。「えうなき―なりや/源氏(末摘花)」

すさ・ぶ [0] 【荒ぶ】🔗🔉

すさ・ぶ [0] 【荒ぶ】 ■一■ (動バ五[四]) (1)気持ちや生活が荒れる。すさむ。 (2)芸や技が荒れる。「芸が―・ぶ」 (3)(ある方向に)いよいよすすむ。はなはだしくなる。「窓近き竹の葉―・ぶ風の音にいとど短きうたたねの夢/新古今(夏)」 (4)勢いなどが衰える。「吹きだに―・べ庭の松風/新古今(恋四)」 (5)心がおもむくままに物事をする。気晴らしをする。もてあそぶ。「萩の下こそ気色(ケシキ)異(コト)なれ,など書き添へつつ―・び給ふ/源氏(若菜上)」 ■二■ (動バ上二) 動詞の連用形に付いて用いられる。 (1)気の向くままにする。気晴らしにする。「のたまひ―・ぶるを,げに,かたはらいたしと/源氏(朝顔)」 (2)動作・程度がはげしくなる。…乱れる。「朝露に咲き―・びたる月草の日くたつなへに消(ケ)ぬべく思ほゆ/万葉 2281」 〔古くは上二段活用であったが,のち四段に活用するようになり,さらに「すさむ」に移行〕 →すさむ

すさまじ・い [4] 【凄まじい・冷まじい】 (形)[文]シク すさま・じ🔗🔉

すさまじ・い [4] 【凄まじい・冷まじい】 (形)[文]シク すさま・じ □一□ (1)恐怖を感ずるほどすごい。逃げ出したくなるほど恐ろしい。「―・い形相」「―・い爆音」「―・い虐殺シーン」 (2)勢いや程度が異常に激しい。「―・い人気」「―・い食欲」 (3)あきれるほどひどい。非常識きわまりない。「このサービスの悪さで一流ホテルとは―・い話だ」 □二□ (1)物足りずさびしい。荒涼としている。情趣がない。「白馬(アオウマ)やなどいへども,心地―・じうて七日も過ぎぬ/蜻蛉(下)」「―・じきもの,昼ほゆる犬。春の網代/枕草子 25」 (2)さむざむしい。ひえびえする。[季]秋。「十一月十九日の朝なれば,河原の風さこそ―・じかりけめ/平家 8」 〔動詞「すさむ」の形容詞形。本来,興ざめがするさまを表す□二□(1)が原義。自然に対して用いた場合□二□(2)の意となった。中世には□一□(1)の意が生じた。古くは「すさまし」であるが鎌倉時代頃には「すさまじ」となり室町時代末期では清濁両形が用いられていた〕 [派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)

大辞林 ページ 147289