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ぜ (係助)🔗⭐🔉
ぜ (係助)
〔上代東国方言〕
係助詞「ぞ」に同じ。「父母が頭掻き撫で幸(サ)くあれて言ひし言葉(ケトバ)―忘れかねつる/万葉 4346」
ぜ (終助)🔗⭐🔉
ぜ (終助)
〔終助詞「ぞ」と「え」が重なった「ぞえ」の転である「ぜえ」から。近世後期に成立。男性専用の語で対等または目下の者に向かっていう場合に用いられる〕
活用語の終止形に接続する。
(1)話の内容について軽く念を押す。親しみのこもった言い方。「さあ,元気で行こう―」「それじゃ,今の話,よろしく頼む―」
(2)相手を見下したり,つきはなしたりする調子で念を押す。「ですぜ」「ますぜ」など,丁寧語に付いて,皮肉な響きを持たせることが多い。「そんなこといっても,私は責任持ちません―」「くだらない話,しないほうがいい―」
ぜ (接尾)🔗⭐🔉
ぜ (接尾)
〔「ごぜ(御前)」の略〕
人を表す語に付いて,尊敬の意を表す。「あま―(尼前)」
せ-あぶら [2] 【背脂】🔗⭐🔉
せ-あぶら [2] 【背脂】
豚のロース肉の上側にある脂身。
ぜあみ 【世阿弥】🔗⭐🔉
ぜあみ 【世阿弥】
(1363頃-1443頃) 室町前期の能役者・能作者。二代目観世大夫。幼名藤若。通称観世三郎。実名元清。芸名世阿弥陀仏(世阿弥・世阿)。観阿弥の子。大和の人。足利義満の支援を得て,父と共に能を大成した。特に,観阿弥以前のものまね中心の能から歌舞中心の幽玄能に改変し,夢幻能という新しい形式を完成させて,能の芸術性を高めた。作「老松(オイマツ)」「高砂(タカサゴ)」「井筒」「西行桜」「砧(キヌタ)」「班女」など多数。能楽論「風姿花伝」「花鏡」「至花道」など。
ぜあみ-じゅうろくぶしゅう ―ジフロクブシフ 【世阿弥十六部集】🔗⭐🔉
ぜあみ-じゅうろくぶしゅう ―ジフロクブシフ 【世阿弥十六部集】
吉田東伍校注の世阿弥伝書集。一巻。1909年(明治42)刊。世阿弥元清の能楽論書や伝書など一六部を収録,能楽研究の基本的資料とされている。「花伝書(風姿花伝)」「花伝書別紙口伝」「至花道」「二曲三体人形図」「三道(能作書)」「花鏡」「曲付次第」「風曲集」「五音曲条々」「遊楽習道風見」「九位」「習道書」「世子六十以後申楽談儀」「夢跡一紙」「却来華」「金島書」の一六部。なお,世阿弥の著はのちに,「花習内抜書(能序破急事)」「音曲声出口伝」「五位」「六義」「五音」「拾玉得花」が発見された。
大辞林 ページ 147499。