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せ-ち [1] 【世知・世智】 (名・形動ナリ)🔗🔉

せ-ち [1] 【世知・世智】 (名・形動ナリ) (1)〔仏〕 世俗の知恵。 (2)世渡りの才。「―にたけている」 (3)勘定だかいこと。けちであること。また,そのさま。「親の―なる事を見習ひ,八才より墨に袂をよごさず/浮世草子・永代蔵 2」

せち 【切】 (形動ナリ)🔗🔉

せち 【切】 (形動ナリ) (1)心に強く感ずるさま。身にしみるさま。痛切。「物の興―なる程に,御前に皆琴ども参れり/源氏(藤裏葉)」 (2)一生懸命事を行うさま。熱心。「―なりし宣旨の恐しさに/宇津保(俊蔭)」 (3)物事のさし迫っているさま。緊要。「―なること申さむといふ/宇津保(忠こそ)」 (4)(「せちに」の形で)(ア)きわめて。特に。「物のいと―にいぶせき折々は/源氏(明石)」(イ)どうしても。是非とも。「かしこにいと―に見るべき事の侍るを/源氏(若紫)」

せち-え ― [0][2] 【節会】🔗🔉

せち-え [0][2] 【節会】 節日(セチニチ)その他公事のある日に宮中で行われた宴会。この日には天皇が出御し,群臣に酒饌を賜った。平安時代に盛んとなり,元日・白馬(アオウマ)・踏歌(トウカ)・端午・豊(トヨ)の明かりは五節会として重視された。せつえ。せち。

せち-が 【世知が】 (形動)🔗🔉

せち-が 【世知が】 (形動) 〔「世知がしこい」の略。近世上方語〕 世渡りの才があって,抜け目のないさま。「おのれも―な奴ぢやもの/浄瑠璃・生玉心中(上)」

せちが・う セチガフ (動ハ四)🔗🔉

せちが・う セチガフ (動ハ四) (1)責めたてる。責め問う。「供にゆきたる丁稚を―・ひ/浮世草子・好色万金丹」 (2)いじめる。「両手を引張り―・ふをりから/浄瑠璃・廿四孝」 (3)あらそう。「はなせ,ならぬと両人が―・ふ間に/浄瑠璃・忠臣金短冊」

大辞林 ページ 147744