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せ-わ [2] 【世話】 (名)スル🔗🔉

せ-わ [2] 【世話】 (名)スル (1)(人や生き物に対して)気を配って面倒をみること。手数をかけて援助すること。「植木の―」「孫の―をする」「よけいなお―」 (2)中に入って取り持つこと。仲介。斡旋(アツセン)。「就職の―」「嫁を―する」 (3)手数がかかって苦労すること。「―がかかる」 →お世話さま (4)日常的なこと。卑近なこと。「―物」「―場」 (5)世間でよく口にする話や言葉。世間の言いぐさ。下世話。「誠に―にも,建長寺の庭を鳥帚で掃いた様なと申すが/狂言・鐘の音(虎寛本)」 (6)世俗で使う言葉。俗語。話し言葉。「―ニヤワラゲタル平家ノ物語/天草本平家(扉)」

――がな・い🔗🔉

――がな・い (1)手数がかからない。「あの子は本当に―・い」 (2)あきれはててどうしようもない。「皮肉を言われて喜んでいるとは―・い」

――が焼・ける🔗🔉

――が焼・ける ある人について手数がかかる。面倒だ。「ずいぶん―・ける子供だ」「世話の焼ける赤ん坊」

――に砕(クダ)・ける🔗🔉

――に砕(クダ)・ける (1)歌舞伎で,時代物の調子で進行していた舞台が,台詞(セリフ)・態度とも急に砕けた世話物の調子になる。 (2)言葉や態度がうちとけて格式張っていない。

――にな・る🔗🔉

――にな・る 人の援助を受ける。厄介になる。

――を掛・ける🔗🔉

――を掛・ける 他人に手数をかけさせる。厄介をかける。「留守中は随分親戚に―・けた」

――を焼・く🔗🔉

――を焼・く すすんであれこれと面倒をみる。

――を病(ヤ)・む🔗🔉

――を病(ヤ)・む 心から世話をする。「―・んで病み死にの母様の恩をはや忘れ/浄瑠璃・生玉心中(上)」

せわ-がたき [3] 【世話敵】🔗🔉

せわ-がたき [3] 【世話敵】 歌舞伎の役柄の一。世話物における悪人役。

せわ-きょうげん ―キヤウゲン [3] 【世話狂言】🔗🔉

せわ-きょうげん ―キヤウゲン [3] 【世話狂言】 歌舞伎で,世話物の芝居。主に庶民生活を題材として,それを写実的に描いたもの。二番目狂言。 ⇔時代狂言

せわ-こうだん ―カウダン [3] 【世話講談】🔗🔉

せわ-こうだん ―カウダン [3] 【世話講談】 世話物の講談。

せわ-ごと [0][2] 【世話事】🔗🔉

せわ-ごと [0][2] 【世話事】 (1)歌舞伎で,世話物。また,世話風な演技・演出のこと。 (2)日常的なこと。庶民的なこと。「つひにしてみぬ―で今日は大分草臥た/浄瑠璃・先代萩」

大辞林 ページ 147850