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たけむら 【竹村】🔗🔉

たけむら 【竹村】 江戸時代,新吉原の遊郭内にあった菓子屋。巻煎餅(マキセンベイ)・最中(モナカ)の月が有名。竹村伊勢大掾の経営。「最中の月は―に仕出す/滑稽本・根無草後編」

たけもと 【竹本】🔗🔉

たけもと 【竹本】 (1)姓氏の一。 (2)義太夫節の太夫の家名。また,義太夫節の異名。

たけもと-ぎだゆう ―ギダイフ 【竹本義太夫】🔗🔉

たけもと-ぎだゆう ―ギダイフ 【竹本義太夫】 (1651-1714) 江戸中期の浄瑠璃太夫。摂津国の人。本名,五郎兵衛。義太夫節の始祖。初め清水(キヨミズ)理兵衛や宇治嘉太夫(加賀掾)に学び,清水理太夫と名乗る。のちに1684年大坂道頓堀に人形浄瑠璃の竹本座を開設。名を竹本義太夫と改め,98年頃受領して竹本筑後少掾藤原博教と称する。近松門左衛門の作を語って人形浄瑠璃隆盛の礎を築き,その芸風は豪放な語り口の中に細やかな情愛を表す。なお,二世義太夫は竹本政太夫が継ぎ,小音ながら写実的な情愛を語るのを得意とした。

たけもと-こしじだゆう ―コシヂダイフ 【竹本越路太夫】🔗🔉

たけもと-こしじだゆう ―コシヂダイフ 【竹本越路太夫】 義太夫節の太夫。四世を数える。 (1)(二世)竹本摂津大掾(セツツダイジヨウ)の前名。 (2)(三世)(1865-1924) 大阪府堺の生まれ。二世の門弟。大正期の名人。

たけもと-ざ 【竹本座】🔗🔉

たけもと-ざ 【竹本座】 人形浄瑠璃の劇場。初世竹本義太夫が1684年,大坂道頓堀戎橋(エビスバシ)南詰めに創設。作者に近松門左衛門を迎え,「西の芝居」と称されて隆盛を極め,東の豊竹座とともに人形浄瑠璃の拠点となった。1767年廃座。

たけもと-せっつだいじょう 【竹本摂津大掾】🔗🔉

たけもと-せっつだいじょう 【竹本摂津大掾】 (1836-1917) 義太夫節の太夫。大阪生まれ。五世竹本春太夫の門弟。初め南部太夫,のち二世越路(コシジ)太夫,六世春太夫を継いだ。1903年(明治36)受領して摂津大掾藤原愛純(ナルスミ)と名乗った。美声で艶物(ツヤモノ)を得意とした。明治期の代表的名人。

たけもと-ちくごのじょう 【竹本筑後掾】🔗🔉

たけもと-ちくごのじょう 【竹本筑後掾】 ⇒竹本義太夫(タケモトギダユウ)

たけもと-まさたゆう ―マサタイフ 【竹本政太夫】🔗🔉

たけもと-まさたゆう ―マサタイフ 【竹本政太夫】 (初世)(1691-1744) 義太夫節の太夫。竹本義太夫の弟子。1715年和歌竹から竹本と改名。小音ながら情をよく語り浄瑠璃中興の祖といわれた。

大辞林 ページ 148732