複数辞典一括検索+

たん-ぜん [3][1] 【丹前】🔗🔉

たん-ぜん [3][1] 【丹前】 (1)防寒用の和服の一。広袖で全体に綿が入れてあり,くつろぐ時や湯上がりなどに衣服の上に重ねて着る。本来は男物。丹前風呂の遊客の風俗から起こったという。どてら。 (2)歌舞伎の演技様式の一。丹前風呂に通う遊客の風俗を様式化したもので,特殊な手の振り方・足の踏み方をする。現在は六方(ロツポウ)に吸収されて純粋な型は伝承されない。丹前振り。丹前六法。 (3){(2)}の振りに合わせて演奏される合方。 (4)江戸時代,丹前風呂へ通った町奴。また,その風俗や伊達姿。 丹前(2) [図]

たんぜん-がさ [5] 【丹前笠】🔗🔉

たんぜん-がさ [5] 【丹前笠】 丹前風の人がかぶった粋な編み笠。

たんぜん-じま [0] 【丹前縞】🔗🔉

たんぜん-じま [0] 【丹前縞】 丹前に用いる派手な縞柄。

たんぜん-すがた [5] 【丹前姿】🔗🔉

たんぜん-すがた [5] 【丹前姿】 (1)丹前を着た,くつろいだ姿。 (2)「丹前風(フウ)」に同じ。「紋日物日の扮装は,…よしや男の―/常磐津・戻り駕」

たんぜん-たてがみ 【丹前立て髪】🔗🔉

たんぜん-たてがみ 【丹前立て髪】 丹前風の人の髪形。月代(サカヤキ)を剃らずにのばしているもの。立て髪。

たんぜん-ふう [0] 【丹前風】🔗🔉

たんぜん-ふう [0] 【丹前風】 近世,侠客や遊び人の間に流行した伊達風俗。丹前風呂に通う遊客の風俗に始まるとも,丹前風呂の湯女(ユナ)勝山の風に始まるともいう。丹前姿。

たんぜん-ぶし 【丹前節】🔗🔉

たんぜん-ぶし 【丹前節】 江戸時代の小唄の一。寛文年間(1661-1673)に流行。丹前風呂の湯女(ユナ)吉野が,唄い始めたものという。

たんぜん-ぶり [0] 【丹前振り】🔗🔉

たんぜん-ぶり [0] 【丹前振り】 「丹前{(2)}」に同じ。

たんぜん-ぶろ 【丹前風呂】🔗🔉

たんぜん-ぶろ 【丹前風呂】 江戸,神田の堀丹後守の邸前にあった風呂屋。大勢の湯女を抱え,遊里の趣があった。寛永(1624-1644)の頃から栄えたが,明暦三年(1657)に禁止された。

たんぜん-もの [0] 【丹前物】🔗🔉

たんぜん-もの [0] 【丹前物】 丹前振りを主とした歌舞伎の舞踊・歌曲の一系統。元禄期(1688-1704)に成立。

大辞林 ページ 149091