つま-あがり [3] 【爪上(が)り】 「爪先(ツマサキ)上がり」に同じ。「左へ切れると，すぐ岨道(ソバミチ)つづきの，―になる/草枕（漱石）」

つま-いた [0] 【妻板】 ものの側面に張った板。引き出し・戸袋などの側面に張るものもいう。

つま-いり [0] 【妻入り】 建物の妻側に入り口を設けて正面とする建築様式。 ⇔平(ヒラ)入り

つま-おと [0] 【爪音】 （１）琴爪で琴をひく音。 （２）馬蹄(バテイ)の音。

つま-おめし [4] 【褄御召】 紋御召の一種。褄模様を種々の色糸を用いて織り出したもので，婦人正装用の着尺地。

つま-おり ―ヲリ [0] 【端折(り)・爪折(り)】 （１）つまおること。また，そのもの。 （２）「端折り傘」「端折り笠」の略。

つまおり-がさ ―ヲリ― [5] 【端折り笠】 端を下へ折り曲げた菅笠。端折り。

つまおり-がさ ―ヲリ― [5] 【端折(り)傘】 骨の下端が内へ曲がっている長柄の傘。公家・僧侶・武家などの用いたもの。端折り立傘。端折り。 端折り傘 [図]

つま-お・る ―ヲル [3] 【端折る・爪折る】 （動ラ五［四］） （１）はしを折り曲げる。はしょる。 （２）指先で折る。「桜が枝を―・りて/浄瑠璃・十二段長生島台」

つまおれ-やき ツマヲレ― [0] 【褄折れ焼き】 三枚におろした魚の端を折って串を打ち，焼いたもの。

つま-がけ [0] 【爪掛(け)】 雨や泥をよけるために下駄・足駄の爪先にかけるおおい。つまかわ。 爪掛け [図]

つま-がさね [3] 【夫重ね】 （名）スル 人妻が夫以外の男と肉体交渉をもつこと。間男をすること。「せめて濁らぬ人さんと道ならねども―/鳥追阿松海上新話（彦作）」