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つる [2][1] 【蔓】🔗⭐🔉
つる [2][1] 【蔓】
(1)植物の茎の一形。一般に細長く強靭で,木化したものでも柔軟であるが,自身では直立できない。「朝顔の―」
→つる植物
(2)手がかり。つて。また,かねづる。手づる。「出世の―」「まさかの時のいい―だ/歌舞伎・青砥稿」
(3)眼鏡の耳にかける部分。
つる [1] 【鶴】🔗⭐🔉
つる [1] 【鶴】
(1)ツル目ツル科の鳥の総称。大形の鳥で,頸(クビ)と足が長く,背の高さ1.5メートルに及ぶものもある。気管が長くとぐろ状で,鳴き声が共鳴して遠方にまで届く。湿地や草地に編隊を組んで飛来し,穀類や小魚を食べる。繁殖期などに,いわゆる「鶴の舞」を舞う。日本では北海道で留鳥のタンチョウのほか,鹿児島県・山口県などにマナヅル・ナベヅルが渡来する。体形優美で,長寿を象徴するなど吉祥の鳥として古くより尊ばれ,民話や伝説などにも登場する。歌語としては,古くは「たず」が用いられ,平安時代以降「つる」も用いられるようになった。千歳鳥(チトセドリ)。[季]冬。
(2)家紋の一。鶴の文様ををもとに作られたという。舞鶴・鶴の丸・折鶴など。
――来(キタ)る🔗⭐🔉
――来(キタ)る
晩秋初冬の頃,鶴が北方から群れを作って営巣地へ渡ってくる。鶴渡る。
⇔鶴帰る
――九皐(キユウコウ)に鳴き声天に聞こゆ🔗⭐🔉
――九皐(キユウコウ)に鳴き声天に聞こゆ
〔詩経(小雅,鶴鳴)〕
鶴は深い谷底で鳴いても,その声は天に聞こえる。賢人は身を隠しても,その名声は広く世間に知れ渡るということのたとえ。
――の一声(ヒトコエ)🔗⭐🔉
――の一声(ヒトコエ)
意見や利害が対立する多くの人を否応なしに従わせる権威者・権力者の一言。
――は千年亀(カメ)は万年🔗⭐🔉
――は千年亀(カメ)は万年
〔鶴や亀は長命でめでたいものとする考えから〕
寿命が長く,めでたいことにいう。
つる 【都留】🔗⭐🔉
つる 【都留】
(1)山梨県南東部の市。桂川中流域にある。甲斐絹(カイキ)の産地として知られ,夜具地・座布団地に用いる八端の機業が盛ん。都留文科大学がある。
(2)甲斐国東部の古郡名。鶴を連想して和歌に詠まれた。((歌枕))
大辞林 ページ 149847。