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つんぼ [1] 【聾】🔗🔉

つんぼ [1] 【聾】 耳が聞こえないこと。また,その人。 →ろう(聾)

――の早耳(ハヤミミ)🔗🔉

――の早耳(ハヤミミ) 都合の悪いことは聞こえないふりをし,悪口などに敏感に反応することにいう。また,聞きとれなかったのに聞こえたふうをして,早合点すること。

つんぼ-さじき [4] 【聾桟敷】🔗🔉

つんぼ-さじき [4] 【聾桟敷】 (1)江戸時代の歌舞伎小屋で,二階正面桟敷の最後部にある最下級席。舞台から最も遠く,台詞(セリフ)がよく聞こえないところからの称だが,見巧者(ミゴウシヤ)が集まった。今の三階席,立見席にあたる。大向こう。百桟敷。 (2)必要な事柄を知らされないでいる,疎外された立場。「―に置かれる」

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(1)五十音図タ行第四段の仮名。歯茎破裂音の無声子音と前舌の半狭母音とから成る音節。 (2)平仮名「て」は「天」の草体。片仮名「テ」は「天」の初三画の変形。

て 【手】🔗🔉

【手】 ■一■ [1] (名) (1)人体の肩から先の部分。手首・てのひら・指先などをさすこともある。また,動物の前足をいうこともある。「―を上げる」「―が触れる」「おたまじゃくしに―が生える」 (2)形状や機能が,ヒトの{(1)}に似ているもの。(ア)器物の取っ手。「急須の―」(イ)植物の蔓などをからませるための竹など。(ウ)本体から突き出たもの。几帳(キチヨウ)の横木・幕を棹に付けるための緒など。「鍵の―」 (3){(1)}を働かせて様々な事をすること。(ア)事を行なったり,物を作り出したりすること。また,その時の手の使い方。「巨匠の―になる」「司直の―にゆだねる」「追及の―がゆるい」(イ)働く人・力。「―が足りない」「―を貸す」(ウ)事を処理する能力。「―に余る」(エ)手間。手数。「―がこんだ細工」「―ばかり掛かる」(オ)人との結びつき・つながり。「―を切る」 (4)事を行うための方法・技術など。(ア)方法。手段。また,策略。「その―には乗らない」(イ)技量。腕前。「―が上がる」 (5)技芸などの一定の型。(ア)囲碁・将棋・相撲などで,攻め方・受け方。「四十八―」(イ)舞や踊りの手振り。「さす―引く―」 (6)日本音楽で,(節(フシ)に対して)楽器の演奏。また,その旋律や音型。定型化されて慣用される。「古い三味線曲に箏の―を付ける」「大薩摩の―」 (7)字を書くこと。また,筆跡・書風。「一つには御―を習ひ給へ/枕草子 23」 (8)(手{(1)}に握ることから)(ア)所有。保持。「―にする」(イ)支配下にあって思い通りに使える人や軍勢。「―の者」(ウ)トランプや花札で,持っている札。手札。 (9)方向。方面。「山の―」「行く―」 (10)いくつかに分けたうちのある種類。また,ある手法・技法によるもの。「この―の品」「高麗―」 (11)一方面の部隊。「此の―の大将軍は何ものぞ/平治(中)」 (12)ものが現れ出ること。また,その勢い。「火の―」「水の―」 (13)代金。代償。「酒―」 (14)受けた傷。「―を負う」 (15)種々の語と複合して名詞をつくり,手と関係する様々の意味を加える。(ア)機械に頼らずに人の力によること,また他人の力を借りずに自分の力によることを表す。「―料理」「―づくり」(イ)小型で手の内に入る,または手で持って使えることを表す。「―帳」「―斧(オノ)」(ウ)手{(2)}が付いていることを表す。「―鏡」(エ)身近であることを表す。「―道具」(オ)そのことをする人。また,特にそのことに秀でた人を表す。「語り―」「小太刀(コダチ)の使い―」 (16)形容詞・形容動詞の上に付いて,接頭語的に用いられ,物事の処理の仕方にかかわることを表す。また,転じて,下の語の意味を強めるのにも用いられる。「―厚い」「―ごわい」「―ぬるい」「―広い」「―短に話す」 ■二■ (接尾) 助数詞。 (1)囲碁や将棋で石や駒を動かす回数を数えるのに用いる。「三―で詰む」 (2)甲矢(ハヤ)・乙矢(オトヤ)二本を一組として,矢の数を数えるのに用いる。「的矢一―」

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