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で [0][1] 【出】🔗⭐🔉
で [0][1] 【出】
(1)内から外へ出ること。また,出る具合・程度。「人の―が少ない」「水の―が悪い」
(2)勤め人・役者・芸者などが仕事の場に出ること。「午後からの―」「楽屋で―を待つ」「早―」
(3)ほかの物や基準の線から突き出ていること。「日の―」「軒の―」
(4)物事をする時のしはじめ。でだし。「―が一拍遅れる」
(5)何らかの作用によって,物事が現れること。また,その具合。「色の―が悪い」
(6)人や物の経てきたところ。出身・出自・素性・出所など。「この壺(ツボ)なら―は確かでございます」「高校―の選手」
(7)予想以上に労力・時間を要すること。また,それによって得られる充実感・満足感。「歩いてみると歩き―がある」「読み―がない」「使い―がある」
で [1] (接続)🔗⭐🔉
で [1] (接続)
(主として話し言葉で使う)
(1)前の事柄を受けて次の事柄を言い始めるのに用いる。それで。そこで。「―,とうとう負けました」
(2)相手の話を促すとき使う。それから。「―,どうした」
で (助動)🔗⭐🔉
で (助動)
断定の助動詞「だ」の連用形。連用中止法に用い,また,「ある」「ない」「あります」「ございます」などに続けて用いる。
〔古語の断定の助動詞「なり」の連用形「に」に助詞「て」の付いた「にて」の転。中古末から中世へかけての成立〕
→だ(助動)
で🔗⭐🔉
で
〔格助詞「に」に「て」の付いた「にて」の転。中古末から中世以降の語〕
■一■ (格助)
(1)動作・作用の行われる場所を表す。(ア)「デパート―買い物をする」「日本―初めての実験」(イ)「…でも,…でも」の形で,場所を列挙する。「日本―も,アメリカ―も,青少年問題には悩んでいる」
(2)動作・作用が行われる時を表す。(ア)動作が行われる時期を表す。「では」「でも」の形をとることが多い。「現在―は,簡単に解決する問題だ」(イ)動作・作用の期限・限度を表す。「新幹線は一時間―二百キロも走る」「一〇分間―答えてください」
(3)動作・作用を行う時の事情・状況を表す。「はらぺこ―帰ってくる」「挨拶のつもり―声をかけたのだ」
(4)手段・方法,または道具・材料を表す。「ペン―書く」「汽車―行く」「木と紙―できている日本の家」
(5)原因・理由・動機を表す。「火事―一文なしになる」「撃たれた傷―死ぬ」「老師の一言―さとる」
(6)動作・状態の主体を表す。「委員会―作成した原案」「そっち―ほれても,こっち―いやだ」
■二■ (接助)
〔■一■(5)の用法から転じたもの〕
原因・理由を表す。近世での用法。「嬶達が先へ来て七十の賀を祝うてくれた―,今日の祝ひはさらりと仕舞うた/浄瑠璃・菅原」「馬鹿にされる―面白いのだが,馬鹿にされると気がついちやあもうおしまひだ/滑稽本・浮世床(初)」
〔(1)格助詞「で」は,近世以前でも,意味・用法は,現代語とほとんど変わらない。(2)接続助詞「で」が用いられるのは近世江戸語までで,現代語では,これに代わって,「ので」が用いられる〕
大辞林 ページ 149878。