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――移り事(コト)去・る🔗🔉

――移り事(コト)去・る 〔陳鴻「長恨歌伝」〕 歳月が経過すれば,すべての物事が変化する。「たとひ―・り,たのしびかなしびゆきかふとも/古今(仮名序)」

――が解決する🔗🔉

――が解決する つらい思いや困難な問題も,時がたつにつれて自然とおさまってしまうものだ。

――知らぬ山🔗🔉

――知らぬ山 〔いつも雪をいただいていて,季節の移り変わりを知らない山の意〕 富士山のこと。「―は富士の嶺いつとてか鹿の子まだらに雪のふるらむ/伊勢 9」

――知・る🔗🔉

――知・る 時節をわきまえる。「―・らば花もときはの色に咲け/増鏡(むら時雨)」 →時知り顔

――知る雨🔗🔉

――知る雨 〔秋が終わり冬の訪れる時を知っている雨の意〕 時雨(シグレ)の異名。「―のいかでふるらん/秋風抄」

――とすると🔗🔉

――とすると 場合によっては。ひょっとすると。時として。

――と場合🔗🔉

――と場合 (1)時期と場所柄。「―を選ぶ」 (2)その時その時の場合・機会。「―による」

――無(ナ)・し🔗🔉

――無(ナ)・し (1)定まった時がない。いつものことである。「み吉野の耳我の嶺に―・くそ雪は降りける/万葉 26」 (2)不遇である。世に用いられず失意の状態にある。「身の―・かりしをのみ見え奉りて/今鏡(藤波下)」

――に遇(ア)・う🔗🔉

――に遇(ア)・う 好機にめぐりあう。栄える。「み世のみかどにつかうまつりて―・ひけれど/伊勢 16」

――に遇(ア)えば鼠(ネズミ)も虎(トラ)となる🔗🔉

――に遇(ア)えば鼠(ネズミ)も虎(トラ)となる 時流にあうと,取るに足りない者も勢い盛んになる。

――に当た・る🔗🔉

――に当た・る (1)その時に臨む。「人の心の―・りて気色ばめらむ/源氏(帚木)」 (2)ふさわしい時になる。時にあう。「其上今の相国は,―・る職に達し/太平記 27」

――に従・う🔗🔉

――に従・う 時の流れに従う。時勢に順応する。

――に取りて🔗🔉

――に取りて (1)場合によって。「人,木石にあらねば,―,物に感ずる事なきにあらず/徒然 41」 (2)その時に当たって。当時にあって。「信西は―さうなき者なれば/愚管 5」

大辞林 ページ 150559