複数辞典一括検索+![]()
![]()
とく [0] 【徳】🔗⭐🔉
とく [0] 【徳】
(1)修養によって得た,自らを高め,他を感化する精神的能力。「―を積む」「―を養う」
(2)精神的・道徳的にすぐれた品性・人格。「先生の―を慕う」「―の高い人」
(3)身に備わっている能力。天性。「よく味(アジワイ)を調へ知れる人,大きなる―とすべし/徒然 122」
(4)めぐみ。神仏の慈悲。加護。おかげ。「―を施す」「神の御―をあはれにめでたしと思ふ/源氏(澪標)」
(5)善政。「師(イクサ)をかへして,―を敷くにはしかざりき/徒然 171」
(6)富。財産。裕福。財力。「上達部の筋にて,中らひも物ぎたなき人ならず,―いかめしうなどあれば/源氏(東屋)」
(7)富を得ること。利益。もうけ。得。「時の受領は世に―有る物といへば/落窪 1」
――と
する🔗⭐🔉
――と
する
ありがたいと考える。感謝する。「この恩義を一生―
する」
する
ありがたいと考える。感謝する。「この恩義を一生―
する」
――は孤(コ)ならず必ず隣(トナリ)あり🔗⭐🔉
――は孤(コ)ならず必ず隣(トナリ)あり
〔論語(里仁)〕
徳のある人は孤立することなく,必ずよき協力者にめぐまれる。
――を以(モツ)て怨(ウラ)みに報(ムク)ゆ🔗⭐🔉
――を以(モツ)て怨(ウラ)みに報(ムク)ゆ
〔老子〕
怨みをもつ者に対して報復せずに,かえって恩徳を施すこと。
と・く [1] 【解く】🔗⭐🔉
と・く [1] 【解く】
■一■ (動カ五[四])
(1)結んであるひもなどを,結んでない状態に戻す。またそうして,とめられたりまとめられたりしたものを分け離す。「帯を―・く」「梱包を―・く」「二人して結びし紐を…―・かじとぞ思ふ/伊勢 37」
(2)縫い合わせた糸を抜いて,着物をばらばらにする。「着物を―・いて洗い張りをする」
(3)(多く「梳く」と書く)もつれていた毛にくしを入れて整える。とかす。「髪を―・く」
(4)身支度を取りはずして平常の服装にする。「旅装を―・く」「今草鞋(ワラジ)を―・いたばかりだ/歌行灯(鏡花)」
(5)命令や禁止令を解除する。また,任務・職務から離れさせる。「外出禁止令が―・かれる」「学部長の任を―・く」
(6)拘束された状態を通常の状態にもどす。「城の囲みを―・く」「警戒態勢を―・く」
(7)人の気持ちをほぐす。気持ちや感情をやわらげる。「神経の緊張を―・く」「警戒心を―・く」「誤解を―・く」「怒りを―・く」「憂を―・く/金色夜叉(紅葉)」
(8)問題の答えを出す。「次の方程式を―・きなさい」「事件の謎を―・く鍵」
〔「解ける」に対する他動詞〕
[可能] とける
■二■ (動カ下二)
⇒とける
大辞林 ページ 150579。