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とて-も [0] 【迚も】 (副)🔗⭐🔉
とて-も [0] 【迚も】 (副)
(1)どのようにしても。何としても。「そんなひどいことは―できない」「―だめだ」
〔打ち消しや「だめ」などの否定的な意味を強める〕
(2)非常に。たいへん。「―すてきだ」「―困っています」
(3)どうせ。同じく。「我は―手負うたれば,ここにて討死せんずるぞ/太平記 5」
――じゃない🔗⭐🔉
――じゃない
とてもできない。とんでもない。
――じゃないが🔗⭐🔉
――じゃないが
「とても{(1)}」を強めた語。とてもじゃないけど。「そんな仕事は―できない」
――のことに🔗⭐🔉
――のことに
ついでのことに。いっそのこと。「さあ鍵があるなら開けて下され。―火も貰はう/浄瑠璃・生玉心中(中)」
とても-かくても (副)🔗⭐🔉
とても-かくても (副)
(1)どうしてもこうしても。どのようにしても。どうせ。しょせん。「過ぎにし人は,―,さるべきにこそ/源氏(葵)」
(2)どんな風にしてでも。どうやってでも。「夢まぼろしの世の中は,―候ひなん/平家 10」
とても-こうても ―カウテ― (副)🔗⭐🔉
とても-こうても ―カウテ― (副)
〔「とてもかくても」の転〕
「とてもかくても」に同じ。「―まづ御裳着の事をこそは,とおぼして/源氏(行幸)」
とても-とても [0] (副)🔗⭐🔉
とても-とても [0] (副)
「とても{(1)}」を強めた語。「そのような大役は―私にはつとまりません」
とて-も (連語)🔗⭐🔉
とて-も (連語)
〔格助詞「とて」に係助詞「も」が付いたもの〕
(1)…だといっても。…だって。「いつ―月はかくこそあれとて,思ひ分かざらん人は/徒然 212」
(2)…というにつけても。「『…げにこそ心細き夕べに侍れ』―,泣きぬ/源氏(葵)」
(3)上の事実を一応肯定しながら,上の事実に相反する事実が下に現れる場合に用いる。…といっても,やはり。…けれども。「心のみへだてず―たび衣/十六夜」
(4)仮定を表す。…としても。「今の客が見つけて引きずり出して踏む―,何と言訳あるものぞ/浄瑠璃・生玉心中(上)」
大辞林 ページ 150736。