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――は然(シカ)れ🔗🔉

――は然(シカ)れ ほかのことはさておき。何はともあれ。「まあ,―,二日酔ひの迎ひ酒とは/歌舞伎・韓人漢文」

――はともあれ🔗🔉

――はともあれ ほかのことはどうでも。ともかく。「―,無事でよかった」

――は無くとも🔗🔉

――は無くとも ほかのものは全くなくても,そのものだけは欠かすことはできないという意を表す。「―団欒(ダンラン)のひとときが欲しい」

――はに付けて🔗🔉

――はに付けて 万事につけて。何かにつけて。「―便りなく思ひ参らせ候へば/浮世草子・禁短気」

――はの事🔗🔉

――はの事 (1)すべてのこと。万事。「数ならで―もかひなきになどみをつくし思ひそめけむ/源氏(澪標)」 (2)なんのこと。どんなこと。「津の国の―かのりならぬ遊びたはぶれまでとこそきけ/後拾遺(雑六)」 〔和歌では地名「難波(ナニワ)」にかけて用いられる〕

――も彼(カ)も🔗🔉

――も彼(カ)も あれもこれも。すべて。 →何も

――や彼(カ)や🔗🔉

――や彼(カ)や いろいろ。あれやこれや。なんやかや。「―(と)忙しい」「―(と)口うるさい」

――をか言わんや🔗🔉

――をか言わんや 何を言おうか,何も言うことはない。おどろきあきれて言うべき言葉もない。

――を隠そう🔗🔉

――を隠そう 何も隠すつもりはない。思い切って真実を述べる前に言う語。「―彼がその人です」

――をがな🔗🔉

――をがな 何か適当なものを求めるさまにいう。何かを。何物かを。「―と望みける程に/仮名草子・伊曾保物語」

な-に (連語)🔗🔉

な-に (連語) 〔上代東国方言。上代における打ち消しの助動詞「ぬ」の未然形「な」に助詞「に」の付いたものか〕 …ないで。…ずに。「あぜといへかさ寝に逢はなくにま日暮れて夕(ヨイ)なは来(コ)―明けぬしだ来る/万葉 3461」 〔この語の成立については,上記のほか,上代東国方言の「なな」の転,その他の説がある〕 →なな(連語)

なに-か [1] 【何彼】🔗🔉

なに-か [1] 【何彼】 〔代名詞「なに」に,代名詞「か」が付いたもの〕 いろいろの事物・事態をひっくるめてさし示す。あれやこれや。何やかや。「―のことはさておき」「ただおほかたの御しつらひ,―のことばかりをなむ営ませ給ひける/源氏(御法)」

大辞林 ページ 151194