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なも (係助)🔗🔉

なも (係助) 〔上代語〕 係助詞「なむ」に同じ。「あやしく奇(クス)しく麗はしく白き形を―見喜べる/続紀(神護景雲三宣命)」「何時は―恋ひずありとはあらねどもうたてこのころ恋し繁しも/万葉 2877」 〔主として散文に用いられ,万葉集には一例のみ〕

なも (終助)🔗🔉

なも (終助) 〔終助詞「なむ」の古形〕 終助詞「なむ」に同じ。「三輪山を然も隠すか雲だにも心あら―隠さふべしや/万葉 18」 〔上代の語であるが,万葉集でも,すでに「なむ」のほうが多く用いられる〕 →なむ(終助)

なも (終助)🔗🔉

なも (終助) 軽く感情を添えていう。ね。「済まぬぞ―と出で来たり/雑俳・指使編」 〔現在でも尾張・長野・会津地方などで用いられる〕

なもみ-はぎ 【なもみ剥ぎ】🔗🔉

なもみ-はぎ 【なもみ剥ぎ】 ⇒生剥(ナマハ)げ

なも-ろ (連語)🔗🔉

なも-ろ (連語) 〔推量の助動詞「なも」に間投助詞「ろ」の付いたもの。上代東国方言〕 「らむよ」に相当する語。…ているだろうよ。「松が浦にさわゑうら立ちま人言(ヒトゴト)思ほす―わが思(モ)ほのすも/万葉 3552」

な-や 【魚屋】🔗🔉

な-や 【魚屋】 さかな屋。[俚言集覧]

な-や [1] 【納屋】🔗🔉

な-や [1] 【納屋】 (1)別棟に設けた物置用の小屋。特に農家で,収穫物・農機具などを納める建物。 (2)漁村で漁網・舟などの保管あるいは漁師の起居のために海岸に設けた小屋。 (3)中世後期,海産物およびその加工品を収蔵するために港町に設けられた倉庫。 →納屋衆 (4)近世,河岸(カシ)に建てられた商人の商品保管用倉庫。

なや-しゅう [2] 【納屋衆】🔗🔉

なや-しゅう [2] 【納屋衆】 室町末期から安土桃山時代にかけて,納屋を所有し賃貸によって利益をあげていた堺の豪商。のちには会合(エゴウ)衆ともよばれ,町政を取り仕切った。

大辞林 ページ 151257