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ぬらし 【濡らし】🔗🔉

ぬらし 【濡らし】 〔動詞「濡らす」の連用形から〕 色気のある言動をすること。「かしこき人は心さとく口ききたるままに,よき加減なる―をしかけ/仮名草子・難波物語」

らし (連語)🔗🔉

らし (連語) 〔完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」に推量の助動詞「らし」の付いたもの〕 …てしまっていると推定される。…てしまったらしい。「常やまず通ひし君が使来ず今は逢はじとたゆたひ―らし/万葉 542」「降る雪はかつぞけ―らし…山のたぎつ瀬音まさるなり/古今(冬)」

ぬら・す [0] 【濡らす】 (動サ五[四])🔗🔉

ぬら・す [0] 【濡らす】 (動サ五[四]) (1)水でぬれるようにする。「水で―・したタオル」「涙に袖を―・す」「涙で枕を―・す」 (2)(「口をぬらす」の形で)やっと暮らしを立てる。「曲りなりにも親子三人の口を―・して/大つごもり(一葉)」 (3)色めいた言動をする。色めいた言動をしてたらしこむ。「大臣を―・して大分かねを取/浮世草子・新吉原常々草」 〔「濡れる」に対する他動詞〕

ぬら-つ・く [0] 【滑つく】 (動カ五[四])🔗🔉

ぬら-つ・く [0] 【滑つく】 (動カ五[四]) ぬらぬらする。「口へ入れれば―・いて一寸(チヨツト)言へば蓴菜(ジユンサイ)のやう/戸隠山紀行(美妙)」

ぬら-ぬら [1] 【滑滑】 (副)スル🔗🔉

ぬら-ぬら [1] 【滑滑】 (副)スル (1)表面がぬるぬるしてすべりやすいさま。粘液状のものでおおわれているさま。「風呂場が―とすべる」 (2)鈍く進むさま。「牛の歩の―行くことと定めた/思出の記(蘆花)」

らむ (連語)🔗🔉

らむ (連語) 〔完了の助動詞「ぬ」の終止形「ぬ」に推量の助動詞「らむ」の付いたもの。「ぬらん」とも〕 きっと…ているだろう。すっかり…てしまっているだろう。「いざ子ども早く日本(ヤマト)へ大伴の三津の浜松待ち恋ひ―らむ/万葉 63」「霧立ちて雁ぞ鳴くなる片岡の朝の原はもみぢし―らむ/古今(秋下)」「夜ははるかにふけ―らん/平家 2」

ぬらり [2][3] (副)🔗🔉

ぬらり [2][3] (副) (多く「と」を伴って)ぬるぬるとしてすべるさま。「油が手について―とすべる」

大辞林 ページ 151651