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のら🔗🔉

のら (1)なまけること。また,なまけ者。のらくら。「この半七の大―めは,帳面も埒(ラチ)明けず/浄瑠璃・長町女腹切(上)」 (2)酒や女遊びなどにふけって身持ちがよくないこと。また,その人。遊蕩(ユウトウ)。放蕩。どら。「のんこに髪結うて―らしい,達衆(ダテシユ)自慢といひそな男/浄瑠璃・天の網島(上)」

――の節句働き🔗🔉

――の節句働き 「なまけものの節句働き」に同じ。

――をかわ・く🔗🔉

――をかわ・く 仕事をなまける。油をうる。のらかわく。「茂兵衛めが戻つたら代らうと存ずれど,どこに―・くやら/浄瑠璃・大経師(上)」

――をこ・く🔗🔉

――をこ・く なまける。ずるける。「あの丁稚め,また―・いてうせる/歌舞伎・心謎解色糸」

の-ら [2] 【野良】🔗🔉

の-ら [2] 【野良】 〔「ら」は接尾語。「良」は当て字〕 (1)野原。野。「さとはあれて人はふりにしやどなれや庭もまがきも秋の―なる/古今(秋下)」 (2)田畑。農場。「―着」

ノラ Nora🔗🔉

ノラ Nora イプセンの戯曲「人形の家」の女主人公。一個の独立した人間として生きようとする,新しい女性の典型とされた。 →人形の家

の-ら (接尾)🔗🔉

の-ら (接尾) 〔上代語〕 人を表す語に付いて,親愛の意を表す。「水鳥の立たむ装ひに妹―に物言はず来にて思ひかねつも/万葉 3528」

のら-いぬ [0] 【野良犬】🔗🔉

のら-いぬ [0] 【野良犬】 飼い主がなく,戸外をうろつく犬。宿なし犬。野犬(ヤケン)。

のら-え 【野良荏】🔗🔉

のら-え 【野良荏】 植物シソの古名。[和名抄]

のら-かせぎ [3] 【野良稼ぎ】🔗🔉

のら-かせぎ [3] 【野良稼ぎ】 田畑を耕作すること。野良仕事。

のら-がらす 【のら烏】🔗🔉

のら-がらす 【のら烏】 (1)ねぐらのない烏。宿なし烏。「―うかれがらすの浮き名も消えて/鶉衣」 (2)いつもその場所に出入りしている遊び人やならず者。「九軒・阿波座の―,月夜はなほか闇の夜も/浄瑠璃・淀鯉(上)」

大辞林 ページ 151904