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ははき-ぎ [3] 【帚木】🔗🔉

ははき-ぎ [3] 【帚木】 (1)ホウキグサの別名。[季]夏。 (2)信濃国の薗原にあって,遠くから見ればほうきを立てたように見え,近寄ると見えなくなるという伝説の木。情があるように見えて実のない人,また会えそうで会えないことなどにたとえる。「―の心を知らで園原の道にあやなくまどひぬるかな/源氏(帚木)」 (3)(はじめの二音が同音であるところから)母にかけていう。「大后の宮…日の本には,―と立ち栄えおはしましてより/栄花(駒競べの行幸)」 (4)源氏物語の巻名。第二帖。

ははき-ぐさ [3] 【帚草】🔗🔉

ははき-ぐさ [3] 【帚草】 ホウキグサに同じ。[季]夏。

ははき-ぼし 【帚星】🔗🔉

ははき-ぼし 【帚星】 ほうきぼし。彗星(スイセイ)。[和名抄]

ははき-もち 【帚持ち】🔗🔉

ははき-もち 【帚持ち】 古代,葬送のとき,墓所などを掃ききよめるためにほうきを持って葬列に加わった者。「喪屋を作りて,…鷺(サギ)を―と為/古事記(上訓)」

はばき 【脛巾・行纏】🔗🔉

はばき 【脛巾・行纏】 〔「脛穿(ハギハキ)」の転という〕 脛(スネ)に巻き付けてひもで結び,脚を保護して歩行時の動作をしやすくするために用いたもの。後世の脚絆(キヤハン)に当たる。はばきも。「蹈皮(タビ)―脱がせ足洗うて/太平記 2」 脛巾 [図]

はばき-も 【脛巾裳】🔗🔉

はばき-も 【脛巾裳】 「はばき(脛巾)」に同じ。「親王より以下,百寮の諸人,…位冠及び(マエモ)・褶(ヒラオビ)・―,着ることなせそ/日本書紀(天武下訓)」

はばき [3][0] 【🔗🔉

はばき [3][0] 【】 「金(ハバキガネ)」に同じ。

はばき-がね [3] 【金】🔗🔉

はばき-がね [3] 【金】 〔人が脛巾(ハバキ)をはいたような形をしていることから〕 刀剣などの刀身が鍔(ツバ)と接する部分にはめる金具。鞘(サヤ)の鯉口いっぱいの幅につくり,刀身が鞘から抜けたり,鞘の内側に触れたりしないように押さえる。

大辞林 ページ 152414