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ひき-つくろ・う ―ツクロフ [5] 【引(き)繕う】 (動ワ五[ハ四])🔗🔉

ひき-つくろ・う ―ツクロフ [5] 【引(き)繕う】 (動ワ五[ハ四]) (1)身だしなみをきちんとする。体裁を整える。「衣紋(エモン)を―・う」 (2)気取った態度をとる。「躬(ミズカラ)は淑(シトヤ)かに―・へる娘あり/金色夜叉(紅葉)」

ひき-つけ [0] 【引(き)付け】🔗🔉

ひき-つけ [0] 【引(き)付け】 (1)発作性の全身痙攣(ケイレン)。乳幼児に多く,原因はさまざま。癲癇(テンカン)に伴う痙攣もいう。 (2)引き合わせること。紹介すること。「阿部安右衛門より―の書翰(テガミ)を貰ひし/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」 (3)遊里で,客を遊女に引き合わせること。「『馴染か』『なにさ―さ』/洒落本・粋町甲閨」 (4)(「引付」と書く)鎌倉・室町幕府に置かれた訴訟審理機関。当初は御家人の間の相論の審査を目的としたが,やがて広く所務沙汰一般を取り扱い,判決文を作成するに至った。 (5)後日の証拠とするため書いておく文書。また,それによって処分すること。 (6)「引き付け座敷」「引き付け下駄」の略。

ひきつけ-がしら 【引付頭】🔗🔉

ひきつけ-がしら 【引付頭】 引付衆の頭。引付頭人(トウニン)。

ひきつけ-げた [4] 【引(き)付け下駄】🔗🔉

ひきつけ-げた [4] 【引(き)付け下駄】 台を切り込んで歯を付け,表を付けた駒下駄。引き付け。

ひきつけ-ざしき [5] 【引(き)付け座敷】🔗🔉

ひきつけ-ざしき [5] 【引(き)付け座敷】 遊里で,初会の客を遊女に引き合わせる部屋。引き付け部屋。引き付け。

ひきつけ-しゅう [4] 【引付衆】🔗🔉

ひきつけ-しゅう [4] 【引付衆】 引付{(4)}に配属されて訴訟審理の実務にあたる幕府の職名。

ひきつけ-とうにん 【引付頭人】🔗🔉

ひきつけ-とうにん 【引付頭人】 引付衆の首席。

ひきつけ-ぶぎょう ―ギヤウ [5] 【引付奉行】🔗🔉

ひきつけ-ぶぎょう ―ギヤウ [5] 【引付奉行】 引付に配属されて頭人の指揮の下,訴訟審理・判決草案などの実務を担当する者。引付奉行人。

ひき-つ・ける [4] 【引(き)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ひきつ・く🔗🔉

ひき-つ・ける [4] 【引(き)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ひきつ・く (1)近くに引き寄せる。「手元に―・けて打つ」 (2)(「惹き付ける」とも書く)人の心を誘い寄せる。魅惑(ミワク)する。「彼の人柄にはだれもが―・けられる」 (3)こじつける。かこつける。付会する。「自説に―・けて解釈する」 (4)痙攣(ケイレン)を起こす。ひきつけを起こす。「敷居にかしらをしたゝかうちて…目を―・け(=目ヲマワシ)/西洋道中膝栗毛(魯文)」

大辞林 ページ 152773