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ひ-ぞり [0] 【干反り・乾反り】🔗🔉

ひ-ぞり [0] 【干反り・乾反り】 (1)乾いてそること。また,そのそり。「―のした蓋を開けて/奇遇(四迷)」 (2)すねること。怒ること。「―の文ぢや/浄瑠璃・新版歌祭文」 (3)ひあがること。貧乏すること。「宇八どのも永々の―,貧のぬすみに恋の歌とは/浮世草子・御入部伽羅女」

ひぞり-ごと 【乾反り言】🔗🔉

ひぞり-ごと 【乾反り言】 すねて無理を言うこと。また,その言葉。「無理酒に気強い朝の―/長唄・正札附」

ひ-ぞ・る [2] 【干反る・乾反る】 (動ラ五[四])🔗🔉

ひ-ぞ・る [2] 【干反る・乾反る】 (動ラ五[四]) 〔「ひそる」とも〕 (1)乾いてそりかえる。「障子が―・つて開閉(アケタテ)に困難する/平凡(四迷)」 (2)腹を立てる。すねる。「―・らずと,ほんまに(杯ヲ)差してやらんせ/浄瑠璃・近頃河原達引」

ひ-そんざい [2] 【非存在】🔗🔉

ひ-そんざい [2] 【非存在】 〔哲〕 〔(ギリシヤ) me on〕 ギリシャ哲学の存在論で用いられる概念。存在(有)しないもの。存在と否定性の捉え方により,原子がそこで運動する虚空(デモクリトス),一切は存在であって非存在とはあり得ぬもの(パルメニデス),真の存在である形相に対する消極的な影の存在としての質料(プラトン主義)など,さまざまに異なる。

ひた 【引板】🔗🔉

ひた 【引板】 〔「ひきいた」の略〕 鳴子(ナルコ)。[季]秋。「―ひきならす音も,をかしく/源氏(手習)」

ひた 【日田】🔗🔉

ひた 【日田】 大分県西部,筑後川上流域にある市。日田盆地の中心。日田杉で知られ,木工業が盛ん。広瀬淡窓の私塾,咸宜園(カンギエン)跡がある。

ひた 【直】 (接頭)🔗🔉

ひた 【直】 (接頭) 名詞またはそれに準ずる語,まれに動詞に付いて,それに徹するさまを表す。 (1)「もっぱら」「いちずに」などの意を表す。「―かくし」「―あやまり」「―走る」「樅沢岳を―下りに下る/日本北アルプス縦断記(烏水)」 (2)「じかに」「あらわに」などの意を表す。「―土」「―面」 (3)「まっすぐに」「一筋に」などの意を表す。「―道」「―向き」 (4)「すべて」「みんな」の意を表す。「―かぶと」 (5)ある物の全面にわたっている意を表す。「―紅」「―白」 →ひたと

大辞林 ページ 152873