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(1)五十音図ハ行第四段の仮名。声門摩擦音の無声子音と前舌の狭母音とから成る音節。 (2)平仮名「ヘ」,片仮名「ヘ」は,ともに「部」の旁(ツクリ)「」の草体から。 〔(1)「へ」の頭子音は,古くは両唇摩擦音の無声子音であり,さらに奈良時代以前には両唇破裂音であったかといわれる。中世末期まで両唇摩擦音であったが,近世以降現代語と同じ音になった。(2)「へ」は平安時代半ば以降,語中語尾では一般に「ゑ」「え」と同じ音になった。これらは,歴史的仮名遣いでは「へ」と書くが,現代仮名遣いでは,助詞「へ」以外はすべて「え」と書く。(3)奈良時代までは,上代特殊仮名遣いで甲乙二類の別があり,発音上区別があったとされる〕

へ [1] 【ヘ】🔗🔉

[1] 【ヘ】 西洋音楽の音名。欧語音名 F に当てた日本音名。基準音イより短六度高い音。

へ 【上】🔗🔉

【上】 あるものの表面。うえ。「誰か浮かべし酒杯(サカズキ)の―に/万葉 840」「岩の―に小猿米焼く米だにも食(タ)げて通らせ/日本書紀(皇極)」 〔主として「…のうへ」の「う」の脱落した「のへ」の形で見られる〕

へ 【戸】🔗🔉

【戸】 民の家。また,戸籍。「秦人の―の数,総て七千五十三―/日本書紀(欽明訓)」

へ 【辺・方】🔗🔉

【辺・方】 ■一■ [1] (名) 〔濁音化して「べ」とも〕 (1)ほとり。あたり。「大君の―にこそ死なめ顧みはせじと言立て/万葉 4094」 (2)海辺。海の岸に近い所。沖に対していう。「沖辺行き―に行き今や妹がため/万葉 625」 ■二■ (接尾) 〔普通「え」と発音され,また,濁音化して「べ」ともなる〕 ⇒べ(接尾) ⇒え(接尾)

へ [1] 【屁】🔗🔉

[1] 【屁】 (1)飲み込んだ空気や腸の内容物が発酵または腐敗して生じたガスで,肛門から体外へ放出される気体。おなら。「―をひる」 (2)価値のないもの。とるに足らぬもの。「―のようなものだ」

――でもな・い🔗🔉

――でもな・い まったく問題にならない。とるに足らない。

――とも思わない🔗🔉

――とも思わない 軽んじて問題にしない。

大辞林 ページ 153898