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やさし・い [0][3] 【優しい】 (形)[文]シク やさ・し🔗⭐🔉
やさし・い [0][3] 【優しい】 (形)[文]シク やさ・し
□一□
(1)穏やかで好ましい。おとなしくて好感がもてる。「気立ての―・い女の子」
(2)思いやりがあって親切だ。心が温かい。「―・い心づかい」
(3)上品で美しい。優美だ。「―・い物腰の婦人」
□二□
(1)身もやせるような思いでつらい。他人や世間に対してひけ目を感ずる。恥ずかしい。「世の中を憂しと―・しと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば/万葉 893」
(2)心づかいをして控えめである。つつましやかである。「されば重木は百八十に及びてこそさぶらふらめど,―・しく申すなり/大鏡(序)」
(3)(節度をもって振る舞うさまが)殊勝である。けなげである。「己が振舞―・しければ,一筋取らするぞ/保元(中)」
〔動詞「やす(痩)」の形容詞形で,身もやせ細る思いだというのが原義。平安時代には□二□(2)の意でも用いられ,つつましくしとやかなさまを優美と感ずることから□一□(3)の意が生じた。□二□(3)は優位の者がほめことばとして用いた。→やさしい(易)〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)――み(名)
やさし-が・る 【優しがる】 (動ラ四)🔗⭐🔉
やさし-が・る 【優しがる】 (動ラ四)
(1)恥ずかしく思う。恥ずかしがる。「けしきばみ―・りて,知らず,とも言ひ/枕草子 46」
(2)風流ぶる。「品なく,―・るに付けてもわざとびたり/無名抄」
(3)優美に思う。上品に感ずる。「女をば,皆いとほしがり,―・りけり/宇治拾遺 7」
大辞林 ページ 155867。