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――の貘(バク)の札(フダ)🔗🔉

――の貘(バク)の札(フダ) 〔貘は夢を食うと信じられていたことから〕 近世,夢違えをするために枕の下に敷いた札。正月の初夢に吉夢を見るまじないとしても用いた。

ゆめ-ちがえ ―チガヘ [3] 【夢違え】🔗🔉

ゆめ-ちがえ ―チガヘ [3] 【夢違え】 悪い夢を見たとき,災いを避けるようにまじないをすること。「明日はうらなひ,―,違へても祈りても返らぬ後の悔やみ言/浄瑠璃・氷の朔日(下)」

ゆめ-とき [4] 【夢解き】 (名)スル🔗🔉

ゆめ-とき [4] 【夢解き】 (名)スル 夢の内容を解釈して吉凶を判断すること。また,それを職業とする人。「帝きさきの御かげに隠るべきさまをのみ―も合はせしかども/更級」

ゆめ-どの 【夢殿】🔗🔉

ゆめ-どの 【夢殿】 奈良県斑鳩(イカルガ)町の法隆寺東院にある八角堂。739年行信によって造営され,奈良時代の建築様式を伝える。救世(グゼ)観音像を安置している。

ゆめ-に 【夢に】 (副)🔗🔉

ゆめ-に 【夢に】 (副) (下に打ち消しの語を伴って用いる)少しも。いささかも。「我身にあらむこととは―おもはで/蜻蛉(中)」

ゆめに-も [2] 【夢にも】 (副)🔗🔉

ゆめに-も [2] 【夢にも】 (副) (下に打ち消しの語を伴って用いる)少しも。全然。「―思わなかった」「そんなこととは―知らなかった」

ゆめ-の-いちろべえ ―イチロベ 【夢の市郎兵衛】🔗🔉

ゆめ-の-いちろべえ ―イチロベ 【夢の市郎兵衛】 江戸前期の侠客。放れ駒四郎兵衛の実弟。力士明石志賀之助の天覧相撲で後見人をつとめ,吉原での喧嘩仲裁の際の紫鉢巻が歌舞伎で花川戸助六の扮装となったという伝説的人物。

ゆめ-の-うきはし 【夢の浮き橋】🔗🔉

ゆめ-の-うきはし 【夢の浮き橋】 〔「玉勝間」によれば,もと,大和(現在の奈良県)の吉野川の名所である「夢の淵(ワダ)」にかけた浮き橋をいったという〕 (1)源氏物語の最後の巻名。第五四帖。宇治十帖の一。薫二八歳の夏の,出家した浮舟に対する遂げられない愛を描く。 (2)夢の中の危ない通路。夢。「春の夜の―とだえして/新古今(春上)」 (3)夢のようにはかない人生。夢のように定めない境遇。「只―浮き沈み,淵瀬をたどる心地して/太平記 18」

大辞林 ページ 156209