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ロマン [1] (フランス) roman🔗🔉

ロマン [1] (フランス) roman 〔ローマンとも〕 (1)ロマンス{(1)}に同じ。「大―を創作する」 (2)小説のように変化に富み,かつ甘美な筋をもった出来事。恋愛事件などにいうことが多い。ロマンス。「世紀の大―」 (3)小説のように変化に富んだ大冒険や一大事業。「男の―」「―をかきたてる」 〔「浪漫」「浪曼」などと書いた〕

ロマン-しゅぎ [4] 【―主義】🔗🔉

ロマン-しゅぎ [4] 【―主義】 〔romanticism〕 一八世紀末から一九世紀の初めにかけてのヨーロッパで,芸術・哲学・政治などの諸領域に展開された精神的傾向。近代個人主義を根本におき,秩序と論理に反逆する自我尊重,感性の解放の欲求を主情的に表現する。憧憬(ドウケイ)・想像・情熱・異国趣味と,それらの裏返しとしての幻滅・憂鬱(ユウウツ)などが特徴。文学ではルソー・ゲーテ・ワーズワースを先駆とし,スタール夫人・シャトーブリアン・ラマルチーヌ・ユゴー・ミュッセ・バイロン・シェリー・キーツ・ノバーリス・シュレーゲル兄弟,絵画ではジェリコ・ドラクロア・ゴヤ,音楽ではシューベルト・シューマン・ショパン・ベルリオーズらに代表される。日本では北村透谷・島崎藤村らに始まり,雑誌「明星」によった歌人らに代表される。ロマンチシズム。ロマンチスム。

ロマン-は-おんがく [5] 【―派音楽】🔗🔉

ロマン-は-おんがく [5] 【―派音楽】 一九世紀初頭から末頃までのヨーロッパ芸術音楽。古典派音楽と現代音楽の間に位置し,一般に一九世紀中頃を境として前期と後期に区別される。個人の主観的な感情・気分表出の追求を特徴とする。

ロマン Jules Romains🔗🔉

ロマン Jules Romains (1885-1972) 〔本名 Louis Farigoule〕 フランスの小説家・詩人・劇作家。ユナニミスム(一体主義)の提唱者として個々の魂の一体化を作品に具現。小説「プシケ」「善意の人々」,戯曲「クノック」など。

大辞林 ページ 157109