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わけ [2] 【分け・別け】🔗🔉

わけ [2] 【分け・別け】 (1)分けること。また,分けたもの。 (2)勝負がつかないこと。引き分け。 (3)村落の中の小区分。 (4)区別。相違。「乱世にならでは君子小人の―は見えぬぞ/中華若木詩抄」 (5)食べ残し。「蒲鉾の―をすてたる祇園会の跡/徳和歌後万載集」 (6)芸娼妓などが,稼ぎを抱え主と折半すること。また,その芸娼妓。 (7)花代が五分の女郎。「端女郎は鹿恋(カコイ)より下,みせ女郎といふなり。…位は一を壱寸とも,月(ガチ)ともいふ。…又五を五歩とも―とも北むきともそろりともいへり/浮世草子・御前義経記」 (8)勘定。支払い。「道頓堀にての遊興の―の立ぬ事/浮世草子・永代蔵 5」

わけ 【別】🔗🔉

わけ 【別】 古代の姓(カバネ)の一。皇族出身者が地方官として下り,地名を冠して用いたのがはじめとされる。

わけ [1] 【訳】🔗🔉

わけ [1] 【訳】 〔「分け」と同源〕 (1)なぜそういう状態になったかという理由。その事柄が成立する根拠。「逃げた―を聞く」「―もなく泣けてくる」 (2)そういう結果に至ったいきさつ。事の次第。「そんな―で今はこちらにいる」 (3)言葉の意味。内容。「―もわからずに暗唱する」「諺の―を調べる」 (4)物事の道理。条理。常識。「―のわかった人」 (5)ある事の結果として,当然そうなるはずであること。また,あらかじめそうなるように仕組んだこと。「これで安心して眠れるという―だ」「ここで仲裁役が出て来る―だったのだ」 (6)深い事情。特に男女間の隠れた事情。いわく。「断ったのには―がある」「お作と―があるのと/塩原多助一代記(円朝)」 (7)(「わけではない」「わけにはいかない」などの言い方で)物事・状態を,それに含まれている理由・事情などをも含めて漠然とさす。…ということ。「絶対に嫌だという―ではない」「休む―にはいかない」

――有・る🔗🔉

――有・る (1)恋愛関係にある。情交関係にある。「こなたと清七と―・る事知つてゐる/浄瑠璃・夏祭」 (2)身分が高い。「あれは都の―・る大臣と聞くに/浮世草子・一代女 5」

大辞林 ページ 157184